ビジネストレーニング(4)不安のメカニズムを理解して復職面談へ

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ビジネストレーニング

こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験して、これは飄々と軽々と生きていけるんじゃないか?と学んだことや思ったことをコツコツお届けしたいと思います。

今回はリワーク(復職支援)へ安定して通い、同時に行っていたビジネストレーニングを受けた際に教えてもらったことを書きたいと思います。複数回に分けて書いていきます。

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ビジネストレーニングとは

直訳すると仕事の訓練ですね。

私が通っていたクリニック、リワークでは職場へ復帰する準備という意味合いで作られていました。クリニックでは主治医やカウンセラー、リワークでは臨床心理士や保健師、ビジネストレーニングではビジネストレーナーという方々がサポートをしてくれました。今思うとトレーナーはコーチングや企業講師もやっている方なんだろうなと思いました。カウンセリングと同様に1対1でトレーニングを受けました。

今までリラックスして自分の気持ちを話したり、気持ちが解れてきたリワーク仲間と自己との向き合いをしてきた中、トレーナーから名刺を渡されて「いよいよ職場へ復帰する段階なんだ」と気持ちがピッと正された記憶が今も覚えています。


こちらで

行動と人を切り離して考える客体化の話をしました。

苦手な人が誰かのフォローをしたことはあまり関心を持たないけれど、好ましい人が誰かをフォローをしたら素晴らしいと関心を持つことはよくあることです。

同じ行動でも「苦手」「好ましい」と思う感情が入ることで捉え方が違っていきます。

客観的に出来事を見ていくには「人」と「行動」を切り離して考えていく方法が必要になり、それを客体化という紹介をしました。こちらを思い出しながら次に進みます。



「不安」のメカニズム

未来や将来という「先が見えない」ものへ不安を感じることは当然のこと。何もしないで未来の不安に怯えるより、行動を起こして未来の不安に向かう方がいい。その時に少し勇気がいるけれど、少しの勇気だけ。

「不安」の構造

過去のプラスの出来事があった経緯には、マイナスの出来事の積み重ねがあったはずです。ここでは、プラスの出来事だけ思い出していきます。

「意図的経験」

「変化する(したい)」と「自己決定」した出来事は行動した結果がプラスでもマイナスでも「学び」と受け取れます。

「変化させられる」と他人が決定した出来事は、行動した結果がマイナスであると「否定や他責」の感情が芽生えます。

復職時面談

復職者本人が産業医に求めていることは「復職可能」という診断をもらうこと。それをもらうことに対して行うことは「大丈夫です」という言葉ではなく「再発しないこと」に加え「戻って安定して勤務すること」が可能、準備ができているという事実をつくることです。本人が何を持って「大丈夫」と言っているのかを産業医は面談時に見定めます。

  • 生活リズムが整っていること(睡眠や体力)
  • 病気になった原因が分かっていること
  • 同じ状況になっても対処が分かっていること(気づく・予防)

このポイントを自分の言葉で産業医面談で伝えられることが「復職可能」の判断を決めるポイントになります。

100%確信できることは条件が揃うこと

・「怖くない」状態

昼であること。明るいし人も多いと100%確信ができるので、昼間にお化けが出ても怖くないと判断できます。

・「怖い(恐い)」状態

夜であること。暗いし、1人の状態だと1%でもその状況があれば「疑念」が出て「怖い」と判断できます。

不安な気持ちも認める

100%が確信できなければ人間は「不安」を感じます。そのため、復職時も先の見えない不安があるのは当たり前のことなのです。

なのに「大丈夫です」となぜ言えるのでしょうか?と客観的に自分を捉えられるのです。

  • 不安も抱きつつ、自分が病気になった原因を分かっていること。
  • 同じ状況になっても対処法があること。
  • その対処法を実践しながら職場に復帰していくので、これから対処法を身につけながら進んでいくこと。
  • 対処法を実践してマイナスの結果であっても自己決定したことならば、学びとして受け取れるので、新たな対処法を見出すことができる。

私はそんな状態であります。ということを伝えられれば、産業医は「この人は客観的に物事を見ることができている」と捉えられます。

最後に

私が面談時に挑んだ時は「復職への不安はあります。しかし、リワークで学んだストレスを受けた時の捉え方を知って「今のは~~という意味で言ったのかもしれない」と捉え直すことが日常生活でできる時もありました。相手がどういうポジションで話しているかを知る、交流分析の知識を用いて「今、相手は支配的な大人の立場で話しているんだな」と頭に浮かべつつ、相手への返答を考える場面を少しずつ準備できるようになりました。最後に、アサーティブコミュニケーションの知識を知って、自分の気持ちに正直になり、困った時には「困ったんだ」という気持ちを伝えることができました。復職したら、この経験を職場で積みつつ、自分の対処法として身につけて行きます」という内容を産業医に話したと思います。

時間としては10~15分で、施設長が同行しました。転職時や就活時の面接よりは落ち着いて面談ができた印象がありました。産業医はこの数分で「アサーティブじゃなさそうだもんね」と最後に感想を述べられて私はゾッとした強烈な記憶があります。「こえ~!」って思いました。

この記事が何かのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。

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