こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験し、転職をしました。飄々と軽々と過ごせるような適応障害との暮らし方や気づきをお届けします。
今回は、コロナウイルス10日間の療養明けから起こった後遺症のことを書いていきたいと思います。私の経験談を中心にお伝えします。
2024年8月中旬、私自身初のコロナウイルス罹患し、現在はコロナ後遺症として2ヶ月強になるであろう休職をしています。現在も症状が継続しているので自宅療養や日常生活を送れるよう活動をしています。
はじめに(反省)
なんだか不思議な出来事ばかりで現在も継続中です。
コロナを風邪だと思っていたことも一つ災いしたのかもしれません。
それと一人暮らしを数年続けた教訓と畑を借りて野菜を作る中で「自分がやらなければ何も進まない」という軸が作られすぎて、自分のキャパを超えていたのかもしれません。
コロナに罹患しての反省点であり、ここからは私が経験しての観察記録みたいなものになります。
頭痛
何かの動きをするたびに、頭が酸欠になるような痛みが頭全体にありました。
歯を磨くのも、トイレに立つのも、食事で一口運ぶにも、話すにも。
1つひとつの動作が重くて、いっぱいいっぱいになってしまう、10分も持たない。
頭が酸欠になる。空気が足りていないことが感覚で分かりました。
頭がぼーっとする感覚
歩いているけれども夢の中にいるような感じでした。目の前で何があったかも覚えている、何があったかも理解しています。けれど処理するのに時間がかかるんですね。頭と視界の周りにほんの薄ら靄がかかっていました。
散歩で植物の葉を手で触るけれど、触っている感覚が鈍っていて、葉の質感や瑞々しさを柔らかさを感じられなかったです。まるで夢をずっと見ているようでした。
霞がかかりぼやっとしているので、話し声や情報を処理するのに時間がかかり「うん」「いいよ」「分からない」受け答えもゆっくりと簡単に幼い印象になっていたなと認識しています。
コロナ罹患12日目。在宅勤務を終えた火曜日の夕方、目星をつけていた病院へ行き、コロナ後遺症で診断書を出してもらい仕事を休職することになりました。
「まさか2回目の休職。コロナ後遺症で?」まだ実感が湧いていなかったです。
「疲れたら休む。人によって症状が様々なので長い目で見てください」とコロナ後遺症のブログを書いている医師は言いました。
今は呼吸器の機能が落ちていて、喘息の値になっている。それによる症状かもしれないとこの時点では原因がわかりました。吸入薬や漢方、頭痛がするときの頓服をもらいました。
脱力感
コロナ罹患15日目。金曜日の夜、吸入薬を終えた後、私が好きなジブリ映画である「天空の城のラピュタ」がテレビでやっていました。好きなシリーズなので観ていて興奮し、心臓がドキドキしているのかと思っていました。1回眠くなったのに、その日は目が冴えてしまい深夜3時まで眠れなかったです。
翌日のコロナ罹患16日目。土曜日の夜、吸入薬を行い、横になった後でした。
ドクンドクンどくん、どっどっ。と心臓が不自然脈を打っていました。その後、妙に両腕に力が入らなくなったのを覚えています。
翌日、体を起こすことができるけれど、明らかに違うのが脚力だけでなく、全身の力が抜けていることに気づきました。これが脱力感。倦怠感とは別のものだ。動きにくい、これが鉛が入ったような体ということか。
私は鉛というより、力が抜けて一気に高齢の体になったような感覚に思えました。
歩くのも擦り足、指を動かすのも一苦労。ただただ寝ているしかなかったのです。
この時、今まで好きで見ていた料理チャンネルの動画の音声が、少し耳ざわりに響いていることにふと気がつきましたが、さほど気には止めませんでした。
握力がない
コロナ罹患17日目。甘酒のボトルキャップが開けられない、箸を持つ手が震えている、スマホで文字を入力するのも指が震え、頭の疲労度も相まって一呼吸が必要な状態でした。1人にメッセージを送るのに内容を考えるのも含めて30分はかかっていました。
頭には伝えたい内容は浮かんでいるのですが、指が追いつかない。未知数な体になっていました。「お・つ・か…(ハァ、ハァ)れ…(ハァ、ハァ…)さ(ハァ…ハァ…ハァ…)ま」例えるならこんなスピードです。
「歩いていないから握力がなくなるようなことを聞いたことがあるけれど、コロナ罹患16日目の土曜日から寝たきりになって、2日間でこんなに筋力が落ちるの?」
横にならないと体力が回復しない状態でした。「疲れたら休む」とはこのようなことなのだろうか。
食事も箸を持つ手が重い。食事中、5分も経つと体力回復のために横になっており、食べることに必死でした。
ふと吸入薬についてあまり詳しく見ていなかったので副作用を見てみると、心臓に負担がかかるとは書いてありました。吸入薬を調べてみると、動悸、血清カリウムが減少することで筋力低下が起こると書いてあったのです。
「これではないか?」通院で状態を話すと副作用は動悸だけとのこと。「本当に?」と今も少し思っています。
吸入薬は弱いものに変えてもらいました。通院の待合室では、自分の体が溶けるバターになったかのように、座っているだけで疲れて眠くなっている状態でした。診察で名前を呼ばれる際の足の運びも、支払いで受付で出すカードを持つ指先も、高齢者のように、否、それよりもスローモーションの速度になっていました。
頭のボーっっと感が晴れる
コロナ罹患18日目。通院の日、あまりにも頭の痛みが止まなさそうなので、頓服として出された鎮痛剤と胃薬を飲見ました。後遺症と診断を受けてから、これまでに2回飲んだこともありましたが、効かない日もありズキズキと頭全体が痛みました。
頓服のおかげなのか、通院では頭の痛みがこの時は治り、この日から頭のぼーっと感が晴れたのです。
そして血液中に亜鉛が足りていない結果がわかり、弱めの錠剤から亜鉛の服薬を始めることになりました。現在も継続しています。
頭痛が消えたのに頭がボワボワする
上から重力がかかっているような重さ、これを倦怠感というのか。
でもなんか表現が違う、疲れや怠さとは違う、ただ頭がぼんやりとしている状態でした。
呼吸が深く吸えてない
コロナ罹患19日目。朝から咳き込みがあり、なんとなく吸入薬の威力が弱まったから起きているのかなと思いました。
咳を重ねるごとに、この日は呼吸がうまく吸えなそうな予感がして、朝は筆談の方が楽でした。
「呼吸を深く吸えないのであればゆっくり吸えばいい、そしてその姿勢が楽なのは寝ている状態だ。」と自分に言葉をかけ、仰向けの状態で呼吸をしてみました。
天井を見ていると地震の前触れのような軽い揺れが目の前で起きており、これは初めて体験するけれど恐らく目眩でした。
「呼吸を深く吸えないのであればゆっくり吸えばいい。呼吸を整えることで穏やかさを取り戻せる。」グラグラと揺れが大きくなる前に呼吸を整えると落ち着いてきました。そのまま仰向けの状態で眠りに落ちており、目が覚めた時、昼過ぎには呼吸がいつも通りに吸えるようになっていました。
呼吸を整えれば良いことは、適応障害の復職時に経験済みであったので、効果が出てよかったです。
この日まで、洗面や歯磨き、食事、トイレ、シャワー以外は寝たきりの状態で5日間が経っていました。
不正出血
呼吸が深く吸えていない同日の朝。腹部に生理時の違和感がありました。コロナに罹患したすぐに生理が来て終えているはずだったのですが、トイレに行くと通常の生理時の出血があったのです。
少量や1日で終わる不正出血は起こることもあります。今回は不正出血ではありましたが、精神的ストレスが原因の生理不順でした。精神的ストレスでの狂いはよくあることだけれど、1週間出血がありました。1ヶ月の間に3回このような状態が起こり、気持ちも下降しました。
これはもう仕方がなかったけれど、コロナで色々な臓器にも影響があるんだなと全身に広がる影響力を思い知らされました。
三半規管がぐるぐる、どくどくと脈打っている
ある日の夜、鳥人間コンテストの番組を見ながら食事を始めた時でした。
耳というか耳の奥、三半規管がどくどく言っている。それで疲れている。応援や実況の甲高い声や音が耳につんざく。
食べる作業で疲労しているかと思っていたけれど、もしかして音で疲れている?
その日は食事を摂ったら泥のように眠ってしまいました。
最後に
以上がコロナウイルス10日間の療養明けから起こった後遺症について、でした。
この後に「聴覚過敏」の状態が出てきてしまい、現在も続いております。コロナ後遺症も初めての状態だらけでしたが、感覚の過敏さに影響が出るのは初めてで現在もどう付き合おうか模索中です。
療養明けから思い切って実家に身を寄せていて良かったと本当に思いました。
もし1人であった場合、自分のことも何もできず、数日で心が不安で押しつぶされて生きている意味など考えてしまったと思います。
コロナ後遺症に悩まされた、現在後遺症に苦しんでいる・向き合っている、周りの人で後遺症になっている人がいる、そんな方々へまず伝わっていけたらいいなと思います。
この記事が、自分自身を認められるきっかけのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
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