こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害になり休職、復職を経て、週末は借りている畑の世話をしながら現在も同じ業界で働いている30代です。
今回は、ネガティブな感情に浸りすぎて負のループに入ったり攻撃的になりそうな時に私が自分を取り戻している方法をお伝えしたいと思います。
自分が感じたものは一度受け止める
こちらは数年前に産業カウンセラーの勉強をした時に私が学んだことです。
相談業務で繰り返されるストレスは適応障害になった一つの理由でもあるのですが、私は聴く技術を身につけていないまま挑んでいたこともきっかけとしてありました。
他人との距離を置くことにつまづいて、過剰な働きかけをしてしまいました。
「人の話の聴き方を一度学びたいな」と思い、講座を受講しました。
講座ではカウンセリングのロールプレイ(実践)をひたすら行うのですが、その時に湧いてくるのが「相手の話のここが気になるから、聞きたい」という欲求や「相手はこういう考えがあるのか、私は納得できないな」といった感情です。
こちらはロールプレイ当初「こういうこと考えてはいけないんだ」と打ち消したり、否定しながら相手の話を聞いていたのですが、そうではなくて
「自分が感じた感情や考えは、一度受け止める」ことが始まりでした。
その次に「一度受け止めたら、認める。その次に頭の隅や後ろに置いてから、相手の話を聴く」という姿勢で挑んでみることを知りました。
私の中では「一度受け止めて、認めていいんだ」と納得できたのですが、これがどうもなかなか数回では身につかないので、何ヶ月もトライ&エラーの繰り返しをしました。
今も自分でカウンセリングマインドを作っておかないと、簡単に「相手のこれが気になるから聞いちゃえ」という気持ちに流されていきます。
この「自分が感じたものは一度受け止める」が人の話を聴くだけでなく、自分の成長にも使えることがわかってきました。それが今回のテーマである負の感情のループに入ったとき、入りそうになった時の対処法です。
醜い感情にフタをしなくていい
私はどうしても許すことができない人がいます。皆さんもそのような人や出来事ありますかね。
その人とのストレスを回避するために、視界に入らないようにすることや人ではない物に捉えておくことで自分へのストレスを下げました。こちらの方法も適応障害の寛解中にカウンセラーに教えてもらいました。
ですが、たまにその人が何かをしでかしたり、周りに迷惑をかけている様子を見ると視界や耳に入ってきます。
その時に私は「いなくなればいいのに」とも思いますし「こう言う内容を伝えれば、周りが迷惑しているという影響も気づくだろう」「相手がしていることと同じことをやれば相手も気づくだろう」と相手を攻撃するモードに入っていきます。
これを考えている時は、ものすごい勢いでぐるぐるの黒い渦に下へ向かって落ちていく感覚です。醜い感情や言葉がどんどん頭に浮かんで、時にはそれを楽しんでいる自分がいることにも気付きます。
その時に私はふと気付きました。
どんな私になりたいの?と自分に訊いてみる
「醜い、許せない、愚かだと思っている相手と同じことを私はするの?」
「そういう私になりたいの?」と問いかけをしていました。
攻撃しようと楽しんでいる自分になりたいわけじゃないし、同じ仕返しのようなことをしたいわけじゃない。そもそも私が関わることなのか?と自分がやりたいことではないことに気づきます。
そういう私になりたいならいいんです。私はそうなりたくはなかった。
でもそう醜いことを考えたり、攻撃的な自分を楽しんでいる自分もいたことは確かなんです。
負の感情を抱いた自分を「一度受け止める」んです。
そして「本当にそんな自分になりたいの?」と問いかけるのです。
そうするとぐるぐるとテニスラケットのラリーをしている状態を一度離れることが私はできて、「ご機嫌でいたいわ」と思うのです。
カウンセリングで学んだ大きな気づきが今の私の助けになっています。
自分の感情を振り払うことは自分を否定すること
「こんな醜い自分になってはいけない!振り払わなきゃ」と否定すると、同じ感情を抱いた時にまた自分を否定することになります。
カウンセリングを学ぶと毎回出てくる、カール・ロジャーズの来談者中心療法の基本の柱。
1、無条件の肯定的関心
2、共感的理解
3、自己一致
否定し続けると自分を傷つけますし、3つ目の自己一致からどんどん遠ざかっていきます。
私は福祉業界で対人援助の仕事をしているので、この「自己一致」が自分や相手を助ける1つの魔法になっています。
最後に
負のループだけでなく、どんな時が自分は心地よく過ごせるかな、楽しいと思えるのかなと問いかけることにも使えます。
自分を知ることを続けると、私は日々過ごしやすくなっています。そしてカウンセリングの学びと共に、日々続けているマインドフルネス(瞑想)で「今、ここ」の意識に向き合う時間を取ることで「今、私はどんな私でいたい?」と問いかけることに発展してきました。
この記事が何かのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
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