コミュニケーション上手になろう

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リワーク(復職支援)での学び

こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害になり休職、復職を経て、週末は借りている畑の世話をしながら現在も同じ業界で働いている30代です。

今回は前回の記事に続く、重要な他者との関係を変えるにはどんなコミュニケーションをとれるとよいかについて書きたいと思います。

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できるだけ「言葉」で伝える(1)

言葉を使って相手に正しくものを伝えていく

状況がよく、伝えるべきことが肯定的な場合

 ・言葉を使ったコミュニケーションをしなくても大した問題にはならない。しかし!

状況が悪く、伝えるべきことが否定的な場合や注文をつけるような場合

・言葉を使って正確に伝えないと、誤解が誤解を呼んで修正できないことにもなる。

・慎重なコミュニケーションが必要。

この慎重という意味は「沈黙する」「少なめに話す」ではなく、誤解のないように率直にということです。

「言葉を使ったコミュニケーション」については価値が見出されにくい土壌ではありますが、

「沈黙は金」「自己主張するよりも黙っているほうが大人の証拠」

今はこういう時代ではないです。高度経済成長期では復興に向かい価値観が一緒でした。
今は働き方も様々、言わないと伝わらないのです。

できるだけ「言葉」で伝える(2)

暴力

→非言語

 ・怒っていることは伝わるけれど…

コミュニケーションとして機能を果たさない

 ・何に怒っているのか分からない

 ・代わりにどうしてほしいのかがわからない

沈黙

ある意味では暴力以上にたちが悪いもの

対人関係療法では「沈黙は破壊的な可能性をもっている」と説いている。

 ・コミュニケーションの打ち切りを意味する

できるだけ「言葉」で伝える(3)

例)夫に対して「もっと家事を手伝ってほしい」という期待をもっている場合。共働きで自分も疲れて帰ってきたのに、自分が食事の支度をしているあいだじゅう、夫はテレビの前で横になってビールを飲んでいる。

言葉で伝える
→「私も疲れているの。食事の支度を手伝ってくれない?」
→「早く食べられるように食卓の片付けをやってくれる?」
「夫はわかっているはず」と思って沈黙し、ただため息、恨めしそうににらむ
→いやな雰囲気は伝わるが、妻が何に腹を立てているかわからない
→見当違いの想像「倦怠期かな」「更年期かな」
→夫が妻の評価を下げる「うちの妻はいつも不機嫌そうだ」

間接的な言葉は誤解のもと

間接的な表現は要注意

→相手に注文をつける場合

 ・正確に伝えるのには、そのものずばりを話すしかない。伝えるべきことをそのまま言葉で伝える。

→相手を批判する場合

 ・批判というのは、相手に変わってほしいというメッセージなので、必要十分なものでなければ意味がないどころか有害。

 ・婉曲なために意図が正しく伝わらなければ、状況は変わらず、こちらのストレス状況も回復しない。

 ・意図が誤って伝われば、取り返しのつかないことにもなりかねない。

→デートのようなときには、婉曲な表現でもよい

 ・相手をほめている、幸せを感じているという「ムード」が伝わればよい。

「なるべき婉曲な表現で」という慣習もあるが…
・直接的な言葉で伝えると角が立つ、という雰囲気がある。

間接的表現の例

「夫に家事を手伝ってほしい」という期待をもっている場合。

間接的表現
1、妻「今日は仕事が立て込んで疲れちゃったわ」
    夫「それは大変だったね」終わり

2、妻「男の人はいいわね。寝ていれば食事が出てくるんだから」
   ⑴夫 無視(いやみな女だな)
   ⑵夫「じゃあ君も仕事をやめたらいいだろう」
   ⑶夫「じゃあデリバリーをとろう」

となってしまいます。

直接的表現
 妻「食事の支度を手伝ってくれない?」



勝手に納得しない

陥りやすい過ち

「相手の言いたいことを理解したと思い込む」

相手が自分に対して一見、批判的なメッセージを送ってきたときに起こりがち

確認することが大切

→誤解だという場合もある

→ほんとうに批判されている場合

 ・何が批判の対象になっているのか確認できれば、心がずっと楽になる

 ・解決の見込みのない問題ほど気が重いことはない

 ・漠然と嫌われているほど嫌なものはない(人格を否定されているのに近くなるから)

 ・具体的に示して貰えば、自分が何に取り組めばよいかがわかる

 ・相手と自分の価値観の違いを冷静に見つめることもできる

相手はわかっているはずだと思い込まない

大したコミュニケーションもしないで、「相手はわかっているはず」と思い込むのは危険

→相手の気持ちが手に取るようにわかるなどということはまずあり得ない

→十分な量のコミュニケーションをもつことでしか、人間は相手の気持ちを理解できないと割り切る

→自分が相手に言葉で伝えていないことは、相手には理解されていないと認識することが必要

 ・言葉を通してしか相手の気持ちが理解できないのと同じこと。

例)
「私はため息をついたのだから、これがまったく気に入らないということを相手はわかっているはず」
「私の気持ちをわかっているはずのあの人があんなことをするなんて…」

むずかしい時は手紙で伝える

相手に何かを直接伝えるのは案外むずかしい

→伝えようとするとドキドキする。感情的に高ぶってしまうなど

手紙を書くという方法

→伝えにくいことでも、心を落ち着かせながら書くことができ、書き直すこともできる

→忙しくて話し合う時間がない場合にも有効

 ・どこかで時間を見つけて読むことができる。

 ・じっくり考えて返事を書くこともできる。

→手紙で最初のふんぎりがつけば、あとは口頭でやりとりできるようになる人も多い

最後に

見直していて、今もこれからも必要な知識だなと身に染みながら書きました。これがアサーティブコミュニケーションにつながります。

私もむずかしい時は手紙で伝えるという方法を取るとよいのだろうなと思うことがありました。また、伝える内容を手紙に書くように書いてみてから、相手に伝える方法を取ると、頭が整理されて落ち着いてコミュニケーションが取れた経験があります。

どのように捉えるかは相手の気持ちのペースと課題になるので、相手に変わってもらいたくて注文や批判をする場合は「今、自分ができること」を軸に考えていくと客観的に伝える内容も出てくるのかなと思いました。

この記事が何かのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。

参考図書
「自分でできる対人関係療法」水島広子 創元社

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