こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験しています。飄々と軽々と過ごせるような適応障害との暮らし方や気づきをお届けします。
今回は、3つほどに分けて上司(特に管理職・人事部)・会社に知ってほしい「復職者の本音」を書いていきたいと思います。今回で3つ目の最後になり、私の経験談を中心にお伝えします。
自分でも伝えますが、気にかけてもらいたい
配慮してもらいたいポイントをこちらから情報提供をする意味でも
・「自分は休職中にこんな回復をしていき、復職に向けて変わったことは◯◯です」 ・「仕事で課題だったことがあったので、そのため配置を変えてほしい」 ・「このような状態があったら配慮(声をかける、ストップをかけるなど)をしてほしい」
など、
自分で伝えることって大事になります。ここから会社との交渉が始まっています。
会社に伝えて人に頼るだけでなく、当事者は「自分の状態をそんな細かくみる?」というくらい観察しながら、可能なこと・無理なことを把握していくことが、復職初期は必要です。
私の場合は「この人の対応をして、気持ちがハラハラしたな」「食器を片付ける、これはできるかな」というくらい細かく自分の気持ちを見ていました。
しかし、勤務時間を重ね、業務内容を思い出していく中、だんだん意識は自分の体調から仕事中心に向かっていくと思います。そんな時、同僚や直属の上司など身近な方が観察してもらえるととっても心強いのです。
正直、以前のようには動けないです
私は動けなかったです。こちらの記事のような状態でした。
動けるようになったと自覚したのは復職3年目でした。それだけ回復に時間がかかるものだと体験者は思います。
復職支援(リワーク)を受ける、主治医やカウンセラーとやり取りをする中で、自力で回復する人もいるかもしれません。私はリワークを受け、仲間と価値観の提示、価値観の相違を知ることで
「休職前と働き方が変わっていくんだろう、変わっていく方がいいんだろうな」
と復職しながら思いました。そのため、休職前はバリバリ動いていた私は以前のように動けなかったです。「動きたいと思っても、動かないようにする」トレーニングでもあるかなと思いました。
数ヶ月なんてもんじゃない、年単位で回復していきます
肌感覚ですが、復職3年目頃、頭の体力も余力が出てきたかもしれないと思い、スピードは休職前の時に近い動きをしていました。
ですが、大きく違ったのは「人にお願いする、誰かに任せる」ことを取り入れたからでした。
「人にお願いする・誰かに任せる」をしたことで、抱えなくても仕事は動く、信頼していい人やチームを作ることにもつながりました。
・1年目は勤務時間を増やすこと ・2年目は与えられた業務をこなせるか挑戦すること ・3年目は与えられた役割をこなす、「人を頼る」「断る」という新たなコマンドを取り入れて挑戦すること(チームリーダーで一度調子悪くなりました) ・4年目は知力体力も休職前に戻り、新たな仕事の仕方を自在に使えるようになること
こんな取り組みをしていた感じだったなと思います。
私が回復したなと感じたのは、復職3~4年あたりでした。ご飯の状態で例えると年単位で「炊き立て白米」になり、数ヶ月なんて例えると「お粥さん」です。
評価が下がるのは当たり前だけど、ガチで凹みます
「今まで積み上げてきたものは無駄だったのか」と改めて目の当たりにします。人事考課ではガッツリと数字やランクで表されるので視覚化の恐ろしさを感じました。
以前の私であれば、凹むこともぼやくこともせずに心の中で「休職してるんだから当たり前だよ、凹んでる場合じゃないよ」と心に浮かんでいました。
しかし、今回は「下がって残念だな」と心の中で自分の感情を把握し、ぼやける人にこぼし弱音を吐いてました。
弱音がはけなかった自分からすると、とてつもない大きな成長でした。「え、ぼやくのもできないの?」と思われた方、できない人はできないんです。
人や物が変わるだけでも堪えます
こちらは私の特徴かもしれません。障害者福祉業界に勤めていると、利用者さんの特徴は私にも少なからずありそうだなと感じることが日々ありました。
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder)の利用者さんで、物の置き場や物の状態が変わることに違和感を持ち、変わっていると戻している方を多く見てきました。私も「あ、この気持ちわかる〜」と思いました。
「物の置き場が変わるとストレスになる」ことがとてもあります。
物を探すことってありますよね、あの行動がとても苦手です。なので、使ったものは同じ場所に置くことで対処し、心の平穏を保っています。定位置ってやつです。お部屋の模様替えを楽しまれる方へ尊敬を抱きます。
気付いたのはこちらの記事にも書いてあります。
物と同じように人が変わることも大きなストレスです。こちらは少しイメージしやすいかもしれません。
チームも1名違うだけでチームのダイナミクス(力関係)が変わり、良い影響も悪い影響も受けることを、復職3年目に実感しました。
ですが、これも一長一短で、私は復職中、直属の上司やフロアが変わることで動きやすくなりいい方向になりました。
目に見えなすぎて、わかりにくくてごめんなさい
番外編になります。メンタルヘルスの病気は、あからさまに体調が悪い場合を除くと目に見えにくいので、伝わりにくいんですよね。
わかりにくかっただろうなという出来事がありました。復職して配属されたチームでは、教師や社会福祉士、保育士の資格をとるために学生さんが実習に来ている時期でした。その時の出来事はこちらの記事です。
私はこの出来事の時、現場の対応に必死で感情が抑えられず、その場を後にしました。翌日そのまま別のフロアに配置を変えてもらいました。
学生さんからすると、働いている職員がなんか顔を押さえて出ていき、翌日からチームに来なくなる。客観的に見てドロップアウトな人です。また、その場にいない職員にとっても「何かあって翌日には違うチーム?意味わかんない」と抱いた人もいたと思います。
懺悔の気持ちしかありません。精一杯だったんです。本当にごめんなさい。
この記事が、自分自身を認められるきっかけのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
コメント
ヒョーかるさん
投稿ありがとうございます。
復職してからのパフォーマンスの戻り方は、本当に一進一退ですよね。
私もフルタイム復職して半年目ですが、しょっちゅう突発休で周りに迷惑かけてます。
辛くて、職場のトイレで泣きそうになることもありました。
まだまだ一人前にこなせるのは先かなと思い、みなさんに頼りまくってます。
皆さんに休職して休んだ分早く恩返ししたい気持ちもありますが、
まずは調子を整えてから徐々に返していければと思っています。
ワシリーさん
復職されて半年なのですね。自分の状態と仕事、仕事仲間のこと色々考えることがあると思います。
周りの人を頼られていること、大切なことだと思います。仰る通り、徐々に返していけると思います!