上司や会社に知ってほしい「休職予備群」

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上司・会社に知ってほしい本音

こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験しています。飄々と軽々と過ごせるような適応障害との暮らし方や気づきをお届けします。

今回は、3つに分けて上司(特に管理職・人事部)・会社に知ってほしい「休職予備軍」ポイントを書いていきたいと思います。私の経験談を中心にお伝えします。よくある「ミスしがち」「休みが増える」「真面目な人」以外のところで書いていきたいと思います。

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職場におけるメンタルヘルス対策の支援

2000年に示された「労働者の心の健康の保持促進のための指針」に基本骨格と言うものがあります。4つの骨格からできており

1、「セルフケア」 労働者が自らのストレス状態を知り、それに適切に対処する取り組み(周囲への自発的な相談を含む)

2、「ラインによるケア」 管理監督者による職場環境の評価と改善、部下からの相談への適切な対応など

3、「事業場内産業保健スタッフによるケア」 産業医およびそれに、準じる医師、保健師・看護師、衛生管理者、衛生推進者(以上を「産業保健スタッフ」と言う)、人事労務管理スタッフなどによる、それぞれの(専門的)立場からの活動(主として、セルフケア、ラインによるケアの支援)

4、「事業場外資源によるケア」 事業場外の専門家、専門機関を活用した活動

活動の範囲に関しては、メンタルヘルス不調で休業した労働者の職場復帰支援(第3次予防)、メンタルヘルス不調者の早期発見・早期対応(第2次予防)、メンタルヘルス不調者の未然防止(第1次予防)と、幅広く行うべきであるとされています。

参考図書:産業カウンセリング 産業カウンセラー養成講座テキスト 
一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

ブログの内容は、自分でできる1の「セルフケア」に当たるものを中心に書いています。

上司・会社が対応できていると、の「ラインによるケア」でメンタルヘルス不調者の早期発見・早期対応(第2次予防)、メンタルヘルス不調者の未然防止(第1次予防)ができます。私のような人は、職場復帰支援(第3次予防)の最終段階になります。

セルフケアについて、リワークに学んだことをこちらでも書いています。

前職と異なる業種の人材

新しく入る方、本当に見えない苦労をされていると思います。

1人で完結してできる仕事の人が、チームでする仕事に就く。パソコン処理で済んでいたものが、紙や手書きもので進める仕事に就く。コミュニケーション中心だった仕事の人が、書類に向き合う仕事をする。イメージしてもらうと、いかがですかね?

あえてその環境で得たい技術であれば、良いのですが、予想していなかった仕事環境だとダメージ大ですよね。

ダメージを負った自分を「頑張ってるな」とまずは労り、自分に馴染んでいけるのか、周りのサポートで技術として身につけられそうか、分析できるといいのかなと思います。

そんな方がいたら、上司や管理職の方から「以前のお仕事と違うことが多いと思いますが、体調はいかがですか?」と声をかけてほしいのです。

異動や転職回数が多い人材

回数で判断するのは1つの固定観念になる恐れがあるので心苦しいのですが、現実、辞められたり休職する方が多いです。おそらく、何が自分にとって楽にできる仕事なのか、得意を活かせる仕事なのか、探している最中なのかもしれません。

見つけられると、仕事をしている時間が苦痛と感じることが減っていくのかなと思います。

そんな方がいたら、上司や管理職の方から「○週間経ちますが、体調はいかがですか?」と声をかけてほしいのです。

プライベートや家庭環境に大きな困難がある人材

プライベートでは仕事の話を持ち込まない、反対に仕事ではプライベートなことは持ち込まない。プライベートと仕事は分ける、という考えの方もいると思います。それは大切な1つの姿勢でいいと思います。

しかし、現実、プライベートの影響は仕事に影響し、仕事の影響はプライベートにも影響するのが事実です。私がそうでしたし、今もあると思います。プライベートや家庭環境で大きな困難に陥った時、恥を晒すような感覚もわかりますが、話せるのであれば話した方がいいです。

「早く帰らないとならない事情があるんだね」「業務を減らしていかないとならない状況なんだね」とわかるだけでも一緒に仕事をしているメンバーは安心しますし、分担ができます。

そんな方がいたら、上司や管理職の方から「伝えたほうが仕事がしやすくなり、気持ちも楽になると思いますよ。ご自分で伝えますか?私から伝えましょうか?」と声をかけてほしいのです。こういう時に管理職がいるのです。チームのメンバーも抱える負担が大きくなったら「辛い」と伝えて良いと思うのです。

職種に適正でない人材

こちらはその人材のいるチームの動きが教えてくれると思います。

言葉で言ってしまうと、1人に仕事が偏っていないか、動きが浮いてしまっていないか、チームで会話をしているか、その相手の返しが他のメンバーと大きな差がないか。そんなところかと思います。

福祉業界は資格がなくても仕事が出来ます。そして、前職は別の仕事をしていた転職組も多いです。それだけ入りやすさのある業界です。実は適正がとてもあります。言葉以外のコミュニケーションを汲み取れる「観察眼と想像力」です。

どの仕事もこの適正が必要だという軸があると、万が一、適正でない人材が居た場合にも説明しやすい1つの材料になるかと思います。

そんな人がいたら、上司や管理職の方から「このような場面では、お客様の○○を引き出す力が必要になるのですが、○○さんはどう対応しましたか?この仕事では○○な技術が必要なんですよ」と一つの例ですが、気づきの声かけをしてほしいのです。

睡眠に変化が出た人材

どの休職経験者も通る道、睡眠が乱れる、眠れない、起きられない、途中で起きてしまうです。とても敏感に現れます。「何時に寝てます?起きてます?」という話から聞きやすいポイントだと思います。

探られてるんじゃないかと不審がられても、日常生活の一部なので「いい寝具探してるんですけど、何かないですかね?」「私も起きられないんですけど、何か工夫してます?」と話の合間でも切り口は多様に変えられると思います。

最後に

共通して言えること

  • 前の環境よりストレスが少ない
  • 助け合えるチームワーク(本人も含め)

この2つの環境が働く人が続いていく、働く人の力を発揮していくのかなと思います。

自分自身も含む助け合えるチームワークを作ること、私は体験して大きく影響しています。助けられっぱなしでは周りも困ってしまいます。自分の能力の範囲、得意な範囲でチームの役に立つことをしていくと、人の力で自分が救われます。

そして、上司の皆様。1回で解決しようと思わないでほしいです。声をかける回数が、人との環境を変えます。「どうしたらいいのか教えてほしい」ということを言われたとしても、アドバイスしなきゃとは思わなくていいです。

「あなたなら大丈夫」じゃなくて「一緒に考えていきましょう」そんな姿勢が休職前にあったらどんなに救われたか、経験者は思います。

この記事が、自分自身を認められるきっかけのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。

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