こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験して、これは飄々と軽々と生きていけるんじゃないか?と学んだことや思ったことをコツコツお届けしたいと思います。
今回は、いよいよ復職する時に復職支援(リワーク)より配られた「エールが込められた資料」と、復職するまでの期間が書かれた「情報提供書」を見つけたので、復職するまでのリアルなスケジュールを書いていきます。
体験者からすると、休職期間と復職期間の目安はバラバラに感じます。休職理由が適応障害なのかうつ病なのか不安障害なのか、人間関係なのか仕事量なのか、自分の課題なのか。仕事環境なのか、家庭環境なのか、職場で定められた休職・復職期間が決められているから、などバラバラだからです。
実際、私より後から通い出して先に卒業する人もいました。2回目ですという人もいました。私は1つの例として書いてみます。
休職〜復職までの期間(ヒョーかるの場合)
時期 | 内容 | 職場での扱い |
1月末 | 1つ目の心療内科で適応障害と診断を受け通院 | |
2月中旬 | 2つ目の心療内科へ転院(睡眠外来、復職支援も利用) | 1ヶ月は欠勤扱い |
4月中旬 | 復職支援(リワーク)へ通う(カウンセリングやビジネストレーニングも利用) | 3〜5月の3ヶ月間が休職期間 |
5月末 | 職場の産業医面談の都合がつかないため、休職期限が延長 | 休職期間、延長 |
6月中旬 | 同じ職場へ復職開始 |
こんな感じでした。産業医が多忙な医師だったため、職場理由で休職期間が伸びました。
5月末、臨床心理士や主治医から産業医面談へ向かえるとOKの判断をもらえたため、その後の過ごし方は復職者判断でした。臨床心理士より「面談までリワークに通ってもいいし、必要ないとなれば自宅で過ごしてもいいです。どちらの選択もする人がいるから、考えてみて」とアドバイスをもらいました。
私は通う場所があることで安心感を得られたことや、せっかくここで働き方や自分の生き方の見直しをする場と時間、ディスカッションをする経験を得られたので、面談まではこのペースを保ちたいと判断し、面談日までリワークの利用を続けました。
復職前に配られた「職場復帰を成功させるポイント」
「職場復帰を成功させるための30日ノート」吉野聡:著 現代けんこう出版の最後の2日間の内容をリワークでもらいました。復職後によく見返していた資料です。大切だと思った内容を書いていきます。
職場復帰前日まで、今の生活リズムを維持する
もし、会社都合などであなたが望む期日に職場復帰ができなかったとしても、そのことをストレスに感じて体調を崩してしまっては、せっかくの準備が台無しになってしまいます。会社にもそれぞれの事情がありますので、あなたはあなたのできること、すべきことに集中し、職場復帰の日を待ちましょう。
職場復帰までの期間を、貴重な勉強の機会、体力増進の機会と前向きに捉えて、積極的に頭と身体を動かすように心掛けてみてください。
この文章もあって生活リズムの維持は大切なんだと思い、産業医面談までリワークへ通うリズムを維持する気持ちがより固まりました。復職は「トランジション」「転換期」と実感してから成長する機会だと復職中にじわじわと噛み締めていました。
体調管理は万全に
どんなに順調に準備を積んできた人であっても、久々に職場に復帰すると、やはり心身に強い疲労を感じるものです。実際、職場復帰して間もない時期に発熱や頭痛などの風邪様の症状で2、3日仕事を休む人が非常に多くいます。
実際、私は復帰して1週間で発熱して欠勤しました。環境変化の体調不良は過去に2回ありました。どんなに万全にしていても、出てしまうため防げない。そのため、職場の上司にも「1週間後に休むかもしれません」と伝えておきました。
「飛ばしすぎず、緩めすぎず」がポイント
時に職場復帰の場面で「やりがいのある仕事をもらえない」、「復帰前にやっていた責任のある仕事をやりたい」という声を聞きますが、職場の立場に立てば、またいつ休むかもわからない労働者に、重要で責任のある仕事を任せられるわけはありません。 毎日休まずに良好なコンディションで出勤し、与えられたタスクをきちんとこなし、決められたルールで従って職場で過ごすことなのです。 病み上がりなので配慮してもらえて当たり前、ミスをしても仕方ないといった態度が垣間見えると、職場全体の雰囲気を悪くしてしまい、帰って職場復帰のための支援が得られにくい状況を作り出してしまいます。 「うつに頑張れと言ってはいけない」といった決まり文句をよく聞きますが、仕事は頑張らなくては勤まりません。逆に言えば、頑張る状態まで回復したからこそ職場復帰をするわけですので、支援や配慮をしてくれる周囲への感謝の気持ちを忘れず、無理をしない範囲で着実に仕事を進めることを意識しましょう。
私の場合は、仕事をしすぎてしまうことが課題だったので「飛ばしすぎず」が目標でした。そのため、「良好なコンディションで出勤」という言葉がとても支えになりました。
いきなり成果や評価は出せません。また、休職したという事実は残念ですが仕事の評価を下げます。私も今まで取ってこなかった評価を休職した時期は受けました。正直に悲しかったし、悔しかったです。しかし、その気持ちと事実を受け止めることで「休職したからこの評価は当たり前。良好なコンディションで出勤、これが私が期待されていることだ〜♪」と変換するスピードが早かったです。
困ったときこそ本書で学んだことを思い出してみよう
実際に、職場でストレスを感じると、頭が真っ白になって、せっかくこのノートで学習したことを全て忘れ去れてしまい、また気持ちが落ち込んだ状態になってしまう人が少なくありません。自分が落ち込んだ時こそ、本書のことをよく思い返してみてください。
私にとっては「困ったときこそ、このプリントを見直してみよう」でした。そしてどんなに万全に整えていても、学習した内容を思い出せないことばかりです。そんな時に思い出してみる、書いてあるものを手にとってみるという行動が自分を復職時に助けるポイントだなぁと感じました。
最後に
復職して4年経ちますが、記事の表にした期間は私にとっては昨日のように感じるほど濃く充実した時間でした。
休職中の過ごし方も大変なのですが、復職後は特に職場でマイノリティな存在になるので、心細いです。家族や親戚、友人、職場関係、第3の場所の仲間などに話を聞いてもらって解決すれば良いですが、コミュニケーションをとることが苦痛という人もいるかと思います。
そんな時は自分が吸収して学んだことや過ごした日々の記録(日記やSNS)。そんなものが病気を抱えながら仕事や生活に向かう仲間になると思います。つまづきそうな時こそ自分の知識や記録に頼る、そんなのも方法かもしれないと思いました。
この記事が何かのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
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