こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験して、これは飄々と軽々と生きていけるんじゃないか?と学んだことや思ったことをコツコツお届けしたいと思います。
今回は、前回までの対人関係療法をもとにメンタルケアをしたり、コミュニケーション改善をしていく内容を書いていました。そこに番外編として「コミュニケーション改善のためのガイドライン」をリワークで資料としてもらったので書いていきます。
参照は「臨床家のための 対人関係療法 入門ガイド」です。
臨床家のための本ですが、日常生活でも使えるポイントがあるので紹介します。
こんなところ思い出してみてポイント8つ
良いタイミングを見つける
コミュニケーション分析を行う際には、それが「いつ」行われたコミュニケーションであるかも明確にすることが必要である。「夫は私の話を聞いてくれない」と言う人に、よくよく尋ねてみると、仕事に出かける前の最も忙しい時間に話しかけているようなこともある。
もちろん相手が最も余裕を持って話に耳を傾けてくれる時間に話すことが効果的であり、そのような時間はいつかを患者と共に考えることが重要である。
「現在」の不和に焦点を当てる
不和は扱っていくと、どうしても過去からの恨みつらみに話題が飛んでしまう人がいる。だが、それはお互いに絶望感を生み出すだけであるし、変化を起こすことが可能なのは現在だけである。
「火は小さいうちに消せ」
不和は、悪化すればするほど、扱うのに勇気とスキルが必要となる。ずれが小さいうちに扱えるようになることも1つのスキルである。
人間を、その行動と区別する
IPT(対人関係療法)においては、対人ストレスを役割期待のずれとして見ることを奨励していくので、この考え方は重要である。「あの人は悪い人」なのではなく、「私が期待した行動をとってくれていない」というだけのことなのである。行動は修正可能であるし、行動に対する期待も修正可能である。
「人と行動を分ける」については、こちらでも書いてます
相手の期待を認識する
「あの人は~~な人だ」と評価を下している限り、コミュニケーションの改善にはつながらない。「あの人は何を求めているのか」ということを考える視点をもつ。
「期待を確認すること」はこちらでも書いてます。
自分がどう感じ何を求めているかについて”I”statementsを用いる(「私」を主語として話す)
「直接的なコミュニケーション」を勧めると、「それでは角が立つ」と抵抗する人が多い。確かに、間接的なコミュニケーションは「角が立たない」ように工夫されてきたものなのであろう。
しかし、「直接的なコミュニケーション」イコール「角が立つ」ということでもない。主語を「私」にすればよいのである。
人が反感を抱くのは、自分の領域に踏み込まれたときである。「あなたは~~な人ね」と言われると、誰でも不快を感じるであろう。そうではなく、あくまでも「自分の気持ちを話す」ということに焦点を当てていけば、「私は~~で悲しい」「私は~~だと思うと心配だ」という話し方になり、そういうことを言われて腹立だしく感じる人はほとんどいないだろう。
「『私』を主語にして話す」については、こちらでも書いてます。
「いつも」とか「全然」というような言葉を使うのを避ける
言われる立場になってみればわかるが、このように相手を決めるける表現は、不和を悪化させるのに過ぎず、解決志向ではない。
そもそも、「いつも」「全然」と言い切れることなど、そうそうないものである。事実を述べているような言い方ではあるけれども、実が感情をぶつける言い方である。
相手と直接コミュニケーションをすることができなければ、自分を助けてくれる代弁者を見つける
相手と直接コミュニケーションすることは確かに理想的であるが、それがいろいろな制約のためにむずかしい場合もある。特に相手との間に圧倒的な力関係がある場合にはそうである。
以上、参照図書「臨床家のための 対人関係療法 入門ガイド」水島広子
最後に
いかがだったでしょうか?特に私が取り入れやすかったのは「『いつも』や『全然』という言葉を避ける」と「相手の期待を認識する」でした。「期待を認識すること」で相手のどこにアクションをするとサポートに入る必要性、気にかけるポイントが絞れました。
加えて「人間を、その行動と区別する」ができるようになると、一回は怒りたい、悲しい気持ちを通ります。「その人に怒っているのか?」「その行動に悲しかったのか?」と自分の頭の中で分析に移り、次へのアクションが見えてきました。そうなるとモヤモヤ状態から抜けるのでストレスが減りました。
今は、分析し行動するまでに「怒りや悲しみの気持ちを通るのは必要な段階なんだな」と受け入れられるようになりました。
この記事が何かのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
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