こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験し、転職をしました。飄々と軽々と過ごせるような適応障害との暮らし方や気づきをお届けします。
今回は、復職するのに必要な心がけだったなと思ったことを書いていきたいと思います。私の経験談を中心にお伝えします。
病気や障害の受容
こちらは長年かけていくものだと思います。
私自身の経験や、障害者福祉の仕事で障害を抱えた家族の話を聞いていて、自身の障害や病気と向き合う過程の重苦しさ、自分の家族が子どもが障害や病気を抱えていることを認める苦悩を感じたので簡単に受け入れろなんて言えません。
ですが「私は適応障害じゃない、病気なんてない、ただ今疲れているだけだ」と拒否をしていると病気や障害のきっかけで、何かネガティブなことが起きた時、「自分を否定してしまう」捉え方になってしまうんですね。
受け入れること「受容」はアメリカの精神科医エリザベス・キュブラー=ロスが提唱した「死の受容のプロセス」の段階と同じだなと私は思います。大学時代に必須図書で上記医師の著書「死の瞬間」を読みました。「死の受容プロセス」は死を受け入れるまでの感情的段階です。詳しくはこちらです。
否認と隔離・怒り・取引・抑うつ・受容です。
人間何かの環境や人の変化が起きる時、この5段階をスッと進んだり進んだと思ったら戻ったりという階段を経て受け入れているような気持ちで私はいます。
私が受容していった段階の出来事を挙げてみます
- 診断名を告げられる(否認と隔離)
- 主治医に現実を見せられ、お灸を据えられる(怒り)
- アフィリエイトブログを始めようとする(取引)
- 生活基盤が変わる段階(抑うつ)
- 何で私ばかり抱えないとならないのか(怒り)
- 繋がりの選択をする必要があると認識する(取引)
- 自立支援受給者証の手続きをする(抑うつ)
- 双極性障害二型の疑いと書かれる(否認と隔離、怒り)
- 復職するのに仕事ペースが以前とはできなくなっていることを知る(否認と隔離、抑うつ)
- 復職期間中に「ゆっくりでいいよ」と上司に面談でたびたびアドバイスを受ける(受容)
- 復職期間中に主治医やカウンセラーと面談をし、現状を伝える(受容)
- 少しずつ同僚やチームにも「適応障害で休職してました」と言うようになる(受容)
まだあるかもしれませんが、思い出せるだけ書くとこんな感じかなと思います。何回も階段を行ったり来たりしています。エスカレーターのようにいかないのですね。そう思うと行ったり来たりすることは自然な事なんだと思います。
ですが、怒りや取引、抑うつあたりは苦しい状態であると思います。
おそらくここで「早く楽になりたい」と次の段階に行くような即効性のあるものを入れたとして、心がしっくり来ていなければ、まだ次の階段に行く時期ではないんだろうなと思いました。
仕事の仕方を休職前と変えること
こちらの記事でも書いてみました。
最近もそう思うことがありました。
休職前の働き方、今までの働き方でメンタルヘルスを損ねたので、働き方や仕事の仕方を変えることができれば休職を回避できるかもしれない。きっかけとなった言葉もこちらの記事にあります。
ベクトルが自分に向く人は「自分中心」くらいの気持ちでもいいこと
「他人のミス」を「私が○○をしなかったせいでAさんはミスしたんだ」と思ったり、自分がしたミスを「私が全て把握できていたならミスに繋がらなかったんだ」と追い詰めてしまうことが、ベクトルが自分に向く人と言う意味にしております。
自分を振り返る時にはとても大切な視線の向け方ですし、分析力があることだと思います。現状をより良くしたい気持ちのある姿勢だと思います。
ですが、責任やミスのきっかけをあまりにも自分へ向けてしまうと思いつめてしまいますよね。
自分中心くらいになるために私が始めに取り組んだことは「私のお気に入りリスト」を作ることや「お気に入りの食べ物、お店、場所、音楽、文」などに触れていくことでした。
好きなものは知っているけれど、苦手なものは知らない(私のことです)。
好きなものも、苦手なものもよくわからない。結構このような方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
よく聞く「自分軸」戻しには、認知行動療法の自動思考の書き換えをブログでお伝えしましたが
「お気に入りを見つけて、自分を満たしてみる」これが最初の自分軸戻しなのではと思いました。
「私はこれが好き、そしてこれが苦手」と言えるほどの気持ちで普段から過ごしていいと思います。
自分の意見を伝えることって勇気がいると思います。「私は映画では◯◯が好き」「私は好きな時間は家に帰ってからの◯◯時間」誰も怒りません。もし怒るような人がいる場合は、こちらでも紹介している本も参考にいただけたらと思います。
自分にベクトルが向いていることが日常茶飯な人は「自分中心」くらいの物差しで一度過ごしてみる経験をしてほしいなと思います。休職前より、少し生きやすくなるかもしれません。
仕事したいと思えていること
・戻ってきていい環境、人がある ・自分の周りの人とまた同じように過ごしたいと思えていること ・仕事の何が辛かったのかを知り、「この職場でも悪くない」部分を知っていることがわかった状態
この3つが私の中では「復職したい」と思えたポイントでした。
ですが、人間関係がきっかけで休職をされてる場合、1~2のポイントは腹落ちしないと思います。
そうなると3つ目のポイントを押さえておき、辛かった場面での対処や「これくらいならまぁいいか」と捉えられる対処が「まぁできると思うな」と自覚していることが重要になると思います。
加えて、職場以外で仕事や職場の愚痴や話ができる関係性(主治医やカウンセラー以外)がいることで同じ職場での復職できる可能性がより強化されるかと思います。
この記事が、自分自身を認められるきっかけのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
コメント
ヒョーかるさん
おはようございます。いつも楽しく拝見しております。
>1. 病気や障害の受容
>4. 仕事したいと思えていること
私はこの2点が満たされて、元の職場でフルタイム復職ができました。
特に「今までの人生のうちのたったの数ヶ月だし、今はゆっくり休んでね。みんな〇〇さんが休んでふらっと帰ってくるのを心待ちにしているよ」という上司の言葉が支えになりました。
「自分が病気の専門家になろう!」と適応障害にまつわるありとあらゆる本を読み漁って、リワーク施設で実践していました。
そうして周りのサポートを得ながら、復職して半年が経ちます。
これからも、ヒョーかるさんの活動を陰ながら応援しています。