こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験して、これは飄々と軽々と生きていけるんじゃないか?と学んだことや思ったことをお届けしたいと思います。
今回は2021年に、当時リワークを利用されている方へ「リワーク卒業生の今」という内容で、お話をしに行きました。その時にいただいた質問と回答を書いていきたいと思います。
リワークで話を考えるきっかけの記事はこちらです。
「今どんな感じで過ごしているか?」
快適に過ごしています。自分の状態の把握が出来て、休職前よりコントロールしやすくなりました。よく眠れるし、捉え方も前向きになっているし、ご飯が美味しいと感じます。後ろ向きな考えになっても「そこに時間を使うより、反省を次に活かす時間にしよ!」と切り替えが出来るようになってます。
今は休職前以上の仕事量になっていますが、仕事も全力で取り組まないで、人に任せられるようになったり、いらない仕事はスルーすることもしています。そう出来るようになったところが成長したなと思います。
「復職してリワークでの学びでは難しかったこと、対応できなかったことはありますか?」
難しかったのは瞑想です。やろうやろうと思って、2〜3年ずっと過ごしていました。そして、今年(2021)やり始めましたが、集中することって難しいです。やっていると頭がクリアになって、1日をどう過ごそうか考えるようになりました。
対応できなかったことは、自分の不安をぶつけ過ぎて自分勝手になってしまったこと。いっときの不安や怒りは一呼吸置くことが本当に大切なんだと感じています。最近も、上司に手紙で指摘されて苛立っていましたが、時間をおいて向き合うとイライラが減って、安全にコミュニケーションが取れました。その後は「おしまい」と手紙をクシャポイしました。
あと、エゴグラムを変化させるため「あまり話さない人達との会話の中に入る」取り組みは、最近避けていると感じます。効率的に仕事をすることに集中し過ぎてしまい、雑談という時間をゼロにしているなと振り返ると思います。
「リワークで学んだことや、復職してから、こういうことだったのかとかの気づきがあったか?」
「この環境では難しいな」とフロアを変更してもらった時に「率直に言うことは、こういうことか」と気づいたことです。気持ちを押し殺していたら、今、何の仕事しているのか、仕事できているかわからないです。暮らしも安定していなかったと思います。
「再発になりそうな出来事があったか。あったとしたらどのように乗り越えたか?」
1つ目が、復職プログラム中の繰り返される出来事への挫折です。率直に自分に正直になったこと、すぐにクリニックにヘルプを出せたこと。自分の気持ちに我慢しなかったこと。「自分が大事」と思って行動できたことですね。その時の内容はこちらです。
2つ目は、燃え尽き症候群の反応として、再発しそうになったこともありました。乗り越え方としては人に話すことでした。友達、両親、職場でできた友達、職場で安全に話せる人、こちらのカウンセリングでもです。正直に自分のことを話す訓練になりました。
「今でもリワークで学んだコーピングは実践しているか?」
実践しています。最近見直すと、コーピング内容は年月が経つと少しずつ変わっていました。なくなったり増えたりと、現在はストレスコーピングにならなくなったものもありました。
今もためになっているのはリワーク生同士でシェアしたコーピング「空を眺める」です。あとは研修など座学で疲れた時は座ってできるストレッチを使ってます。
交流分析の対話の関係↓は今もよくイメージして使います。
「おすすめの本があれば教えて欲しい。リワーク後にためになった本、情報など」
仕事で燃え尽きないために 対人援助職のメンタルヘルスケア
対人援助職なので大いに振り返れました。なぜこの職業についているのか自分の価値観や傾向がとても当てはまったので。
ココロの不調回復 食べてうつぬけ
現在も参考にしています。食事から予防できると今も体感しています。
後悔しない超選択術
1日で決断する力と時間が限りがあるから、決められるものは前の日に決めておく。重要なものは出来る時間にやる、それ以外はやらない。効率化するきっかけになりました。
転職の思考法
転職しようと思って、YouTubeに上がっていたので読みました。人によっては転職はマイナスイメージがあると思います。前向きに転職を考えられて「いつか仕事を変えたいと思った時のために読んでおこう」と頭の片隅に引き出しとして入れたい内容でした。
ライフピボット
LIFE SHIFT〜人生100年時代の人生戦略〜に近い職業人生の考え方で「自分の強みや実績を洗い出して、軸足を置いたまま、異なる仕事の経験値を積む、やり方」とのことです。これからの自分の可能性を考えられるのでワクワクします。
夢をかなえるゾウ(1)
自分を変えたい、気持ちになった時読むといいです。復職して軌道に乗ってから読むと、面白くてワクワクすると思います。
「復職した後で、リワークで学んだこと以外で勉強したこと」
前述の本を読むことは習慣にしました。リワークで気になった本から始めて、今はお気に入りの発信者さんが紹介している本や電車内で見つけた本で読みたいものを読んでいます。
あとは産業カウンセラー養成講座を受けました。「仕事に必要な“傾聴”って私は学んでいないな」と思ったのです。資格も取りましたが、そこで学んだのは「自分の中に湧いた感情や考えは否定しないでいい。私、今こう感じたんだなと認めてあげて放っておく。その状態でクライエントさんの話を聴いてみる」ことを教えられ、実習も受けていました。これは今もとても役に立っています。
仕事だけじゃなくて日常生活でも「私はこう思うんだけどな」と抱えるのが自然なのですが、それにとらわれすぎていると家族や友達、職場などの相手の話を聞けないんですね。一度感じた自分を「そうだね、そうだよね」と認めてあげて、ちょっと頭の隅に寄せておくだけで、相手の話を聴いて内容を理解することはできました。そうすると、あなたはそう思うんですね、私はこう思います、とアサーティブコミュニケーションに繋げられた時がありました、自分の頭もクリアになるし、交流分析の大人の自我で話を続けたり、終わらせられることがありました。
最後に、ぜひやって欲しいこと
今通っている間とこれから復職する間にやって欲しいことがあります。
辛い時、自分の気持ちを紙に書いてください。ノートでもメモでも、SNSでもいいですが、できれば直筆で。その時の自分の心情が現れて、辛い時期を乗り越えて安定した時「こんなに自分は頑張っていたんだな」と自分のための、自分だけの応援メッセージになり、自信がつきます。「自分はこの時こんなに頑張って通って向き合っていたから大丈夫!」と思えると思います。
この記事が何かのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
コメント