仕事の原点

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気づき

こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験して、これは飄々と軽々と生きていけるんじゃないか?と学んだことや思ったことをコツコツお届けしたいと思います。

今回は、数年前から自分の仕事を今後考えていく中で、大事にしていたものが移り変わっていったと思う話をしたいと思います。移り変わりに対して、どう対処していたかも少し書けたらと思います。

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ちーちゃんとの出会い

仕事や生活で心が疲れた時「もうちょっとがんばるか」と心の支えとなる出来事がありました。

大学時代に障害児・者対象のキャンプボランティアで出会った、ダウン症のちーちゃんとの思い出です。

屈託なく「ぎゃはぎゃは」と笑ういつも笑顔のちーちゃん。ちーちゃんとはキャンプに行く前に何回かボランティア先で会っていました。

言葉は時々あやふやでわかりにくいこともあるけれど、なんとなく「こんなこと言いたいのかな?」とわかる相手でした。

私は笑っているちーちゃんを見て、ふと疑問に思いました。

「いつも同じ洋服着てるなぁ?」と。

まだ福祉の現実を知らなかった私はボランティア先の代表に聞いてみました。すると

「ちーちゃんは犬以下なの、家族の中で」と言われました。

私は不意をくらい、あとから「そんな」という信じがたい気持ちになりました。

気持ちの繋がりを感じた瞬間

キャンプには私と同じように何人か大学生ボランティアスタッフも参加していました。

一日目の夜に暖炉の前でスタッフでミーティングをしている場にも、ちーちゃんは一緒に参加していました。にこにこしたり自分の両手を合わせたり、「ぎゃ♪」と言葉にならない気持ちを笑いながら表して、楽しそうにしていました。

「遅いから寝るよ」と私たちが声をかけると「やー!」と悲しそうな顔で「まだ居たい」と言っていました。

二日目にみんなで山道を歩いている時に小さい川を渡りました。岩がぽつぽつと川の中にあったので足場にして全員渡っていました。私の後ろにはちーちゃんがいました。

渡っている時にほんの少し私はバランスを崩し「おっと!」とよろけました。そうすると後ろのちーちゃんが驚いた顔をして両手を私に向けてスッと手を差し出していました。

私はちーちゃんの手に指先を置いてバランスが取れたので、川にバシャーンと転ばずに済みました。

私は驚いた顔と安心した顔でちーちゃんを見ると、ちーちゃんも「えへへ」と笑顔で返してくれました。

言葉には出していないけれど

ヒョーかる「ありがとう」

ちーちゃん「よかったね」という気持ちの繋がりを感じた瞬間でした。

言葉じゃなくても気持ちが伝わるんだと知ることが出来て、障害者のことをもっと知りたいと思った原点です。



思い出が響かない

私は障害者施設の支援員をしています。ですが、この数年で心情の変化がありました。

仕事で辛くなった時に支えとなっていたこの思い出が、私の心に響かなくなってきました。

数年前からグループリーダーになり、私が重きにおくものが変わったことが大きなきっかけです。対象が利用者より職員に目を向けるようになったからです。

ちーちゃんの思い出が響かなくなったと気がついた時はショックでもあり寂しくなりました。

あんなに大切にしていたことが「どうでもよい」と感じるようになった。数ヶ月、穴がポッカリ開いた感覚になっていたところに「それだけだろうか?」と理由を探してみました。

否定じゃなくて認める

自分が適応障害になり、休職や復職をした経験したこと。その後、産業カウンセラーの勉強をしたことで、メンタルヘルスを整える重要性や働く人に関心が向かったことが紐づいて現れてきました。

「寂しい、認めたくない」気持ちと「変化することは仕方がないよね」と折り合いをつける気持ちが混ぜこぜでした。そんな状態で対人援助の仕事をしている自分にモヤモヤしたり、モヤを払拭するために目の前の相手を「どうでもいい」と割り切ったり。

それだけでは納得感が得られないことも私はありました。ここでも向き合えたのが「自分を認めること」でした。

最後に

「認めなくないし、こころの変化はあることだから割り切りもしたい。正直響かなくなって寂しい。そんなモヤッとした気持ち悪さを抱えながら、リーダーをやることもそれも私。重きに置くものが変わったんだ。でも、ちーちゃんとの思い出は消えることはない。私の大切な思い出

私の大切な思い出として私が覚えていること、そしてこのブログに書くことでも残していきます。

この記事が何かのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。

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