こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害になり休職、復職を経て、週末は借りている畑の世話をしながら現在も同じ業界で働いている30代です。
今回はタイトルのように、堀内都喜子さん著「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」を読み終えたので、私なりに感じたことをお伝えしたいと思います。
フィンランドのイメージ
この本を手にとったきっかけは、音声アプリVoicyで聞いているKYOKO先生の耳学ラジオの放送で紹介されていて、図書館で検索したらすぐに借りられました。
「フィンランド」というと皆さんは何を思い浮かべますか?
ムーミンやサウナ、福祉の充実、幸福度世界一位、コーヒー休憩など様々なイメージが浮かぶと思います。
私は、小林聡美さん主演の映画「かもめ食堂」を思い出します。ご飯のシーンや静かな日々が描かれる映画が好きな方、疲れ果ててぼーっとしたい方、おすすめです。前置きになりましたが、さっそく今回の内容について話していきます。
安心してステップアップのために学べる
私が特にいいなと感じたことです。
就職したらずーっと社会人で30年~40年同じステージで過ごすのではなく、
「働く→学ぶ→働く→学ぶ」と1人1人の人生の進み具合に合わせて、足りないものがある時は一度仕事を辞めて、学んでから次のステップに進むことが出来る、
そんな福祉が整っていることが「うらやましいな」と思いました。
フィンランドは専門職大学と総合職大学の大きく分けて2種類の大学があり、専門職大学は日本でもある専門学校がイメージに近いと思います。
総合職大学では授業料は無料、住居費や生活費の支援を受けつつ学ぶことができるそうです。
社会人になってから勉強する、というと「働きながら」「睡眠時間を削りながら」なんてイメージが浮かびます。中には一度退職をして、学校へ入りなおして勉強する方もいらっしゃると思います。
ですが、なかなか仕事を辞めて学ぶ、って勇気がいりますよね?
その間も生活のお金は出ていくし、そのお金は誰が作るのというと自分です。家庭状況では自分が働かないと生きていけない、という方もいらっしゃると思います。
自分が学びたいこと、やりたいことがあっても「安心して」実行に移せないですよね。
私の支援のイメージ
日本で福祉というと高齢者、子供、困窮者、障害者への支援がぱっと頭に浮かび、弱い者への支援という印象が与えられていると思います。
本当は支援という言葉はその人が自立して生活できるように寄り添うものなのですが、
なんだか日本は使われ方が「足りない部分に微々たるものを足す」ような感じがずーっと私の中でしていました。いくら支援しても「まだ足りない、もっと欲しい」となっているような感覚。
フィンランドの福祉が充実していると言われているのは「支援」を「安心」に結び付けているからかと思いました。
安心して自分の人生を設計するために、仕事をしていく
少し話がそれていますが、安心して同じ仕事を続けることも大切な1つだと思います。
私は休職経験もあるので、安定して長く仕事を続けることのありがたさは復職をしてから本当に身に染みています。ですが、「安心して自分の人生を設計するために、仕事をしていく」こともこれから大切になっていくと思います。
人生100年時代の言葉も聞き慣れてきましたが、仕事はその人を成長させますし「人生で何を大切にしていくか?」を見つける場所にもなるため、多くの時間を費やす仕事を充実させることは、人生の充実度に大きく繋がると感じています。
私は今年、産業カウンセラーの資格を取りましたが、資格を取ったことももちろん嬉しかったです。それ以上に、勉強で得たものが大きく、コミュニケーション面で役に立っている場面があるなと今も実感しています。
最後に
また、フィンランド人の「仕事は好きだけどそれ以外の時間も大切に」という環境や価値観が、午後4時に仕事を終えられる秘訣なのだなと感じました。仕事以外の時間も大切に、憧れますね。
私も、当たり前のように一日8時間、週5日の労働をしていますが「帰ったら今日は何をしよう?」「何を食べよう?」と考えていけるようになり、それ以外の時間も大切にでき始めてきたかなと思うこの頃です。
情報収集をし、出来るところからトライして、新たな働き方も見つけて自分で身に着けていきたいなと考えているところです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。お気に召していただけたら幸いです。
また次の記事でお会いしましょう。
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