こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験して、これは飄々と軽々と生きていけるんじゃないか?と学んだことや思ったことをコツコツお届けしたいと思います。
今回はビジネス系かと思いますが、復職時に自分はどう役に立つか、復職してどう自分を生かしていくか、自分の職場はどんなビジネスモデルの場所か、を考えられるきっかけになるお話をしたいと思います。また、転職時にも自分の棚卸しに使える内容になると思います。
ビジネスモデル思考~変化し続ける社会に適応する
目的 ●ビジネスモデル →「組織が財政的に存続するための論理」 →ビジネスの仕組みを表現する概念 ●個人のビジネスモデルを考える →あなたを1つの事業体として捉えてみる →「あなた自身のビジネスモデルが明確になる」⇨軌道修正できるようになる →あなたの長所と才能を生かすための原動力になる
お金がもらえないことはストレスになります。生活が安定しないとストレスになります。お金は生活を安定させるため、生きる選択肢を広げるためにも必要な道具です。精神的な安定にとても直結します。仕事は自分に向いている、自然とできる能力を出せる職業、業務を見つけることは自分を守ることでもあります。
時代は変わり、ビジネスモデルも変わる ●今日の労働市場は不安定な状況 →不景気 →激化するグローバル競争 →環境問題 ⇨個人がコントロールできない要因。組織もコントロールできない ●各組織は、ビジネスモデルを変えるか、全く新しく創り出す(イノベーション)必要がある *IT関係やSE関係は35歳定年説もある。新しい情報を持っている若い人材の方が正しい判断をしている。マネジメントに移るか、新しい情報を得つつ現場に残るか選ばないとならないとリワークの臨床心理士より。
現在は会社も同じものの価値を届けるより、変化していく企業が生き残っています。私もその影響を受けて、働き方を考えるきっかけになりました。
個人も変わらなくてはならない ●組織もあなたも、まわりの環境や経済からの影響を避けられない ●成功と充実感を享受し続けるには 1、職場のビジネスモデルを理解する 2、そのモデルの中で、あなたがどんな位置を占めているのか理解する →あなた自身のキャリアを明確にし、強化し、向上できるようになる *「この時間まで働きました」だけでいると、会社から価値を出さない人と村八分にされて休職することになる。 「残業しないけど、こんなものを作りますよ」という姿勢が大事。
ビジネスモデル・キャンバス~複雑な組織活動を視覚化し、簡潔に表現するためのツール〜
ビジネスモデルを理解するために
●2つの質問
1、顧客は誰なのか?
2、顧客はどんなニーズを満たして欲しいのか?
例:リワークだと
1、休職者
2、復職ができる期待があること(期待を持てなくなったら来なくなる)
例:復職者だと
1、職場
2、安定して勤務してほしい
ビジネスの共通点 ●会社は「顧客」の「ニーズを満たすのに役立つ」ことで、収入を得ている 「ニーズを満たすのに役立つ」を意識する・しないでメンタルヘルスに影響する。 ●全ての組織には、ビジネスモデルがある →営利企業、非営利団体、行政組織 ●重要なこと →顧客ニーズが満たされる際に、あなたがどう役に立てるのか、理解できるようになる →その結果、自分の仕事から、もっと多くの収入や満足感を得る方法を見出す 社会主義…均一賃金はだんだん頑張らなくなる。そうすると強制力で従わせる *残業すればお金も増えるから、余計に活動すればOKと思えてしまう。 ここを「活動していればお金をもらえる」と勘違いするしていることが多い。
ビジネスモデル・キャンバスで使う9つのブロック
1、顧客(Customers) ●組織が創り出す価値を届ける相手:ひと、他の組織 →顧客のために組織が存在している →支払いをしてくれる顧客がいなければ、組織は生き延びることができない ●顧客について覚えておくべきこと →異なったグループの顧客は異なった価値、チャネル、関係を求めている →有料で価値を受け取る顧客もいれば、無料で受け取る顧客もいる →顧客グループによって支払う金額が全く異なる場合がある
2、与える価値(Value Provided) ●顧客の抱える問題を解決し、ニーズを満たすもの →サービスや商品が総合的に顧客に与えるベネフィットのこと →顧客が、他ではなくあなたの組織を選ぶ理由は、特別な価値を与えられるかどうかにかかっている ●例 ・利便性 ・価格 ・デザイン ・ブランドとステータス ・コスト削減 ・リスク低減
3、チャネル(Channels)
●顧客の求める価値を提供していることを告知する方法、その価値を届けるルート
●5つの機能
1、商品とサービスの認知度を上げる
2、見込み客に対して商品やサービスの評価を促す
3、顧客が購入できるようにする
4、顧客に価値を届ける
5、購入後の満足度を高めるサービスを届ける
●例
・対面、または電話
・顧客訪問、または店頭
・配送
・インターネット(SNS、ブログ、電子メールなど)
・従来のメディア(テレビ、ラジオ、新聞など)
4、顧客との関係(Customer Relationships)
●顧客との関係性を構築、維持、展開するための様々な仕組み
●組織は、顧客がどのような関係を好んでいるかを明確にしなければなりません
・対面で親身なサービス?より自動化されたサービス?
あるいは全くのセルフサービス
・一度きりの取引、それとも継続性のある取引?
●さらに組織は、顧客との関係において、最も優先させる目的は何か明確にしなければなりません
・新規顧客の獲得、それとも既存顧客の維持?あるいは既存顧客への販売拡大?
→目的は、時間が経つにつれ変わってくる。
5、収入(Revenue)
●顧客に、与える価値が届けられる際、支払われるお金
●組織は
1、どんな価値に対して、顧客が本当に喜んでお金を払うのかを理解し
2、顧客が望む支払い方法を受け入れなくてはなりません。
●2つのカテゴリー
1、一度きりの支払い
2、商品、サービス、購入後のメンテナンスやサポートに対する継続的な支払い
●収入のタイプ
・売り切り
・リースと賃料
・サービス料と利用料
・登録料
・ライセンス料
・仲介料
6、キーリソース(Key resources)
●これまでにあげた要素を提供するのに必要となる資源(リソース)
●4つのタイプ
・ヒト
・モノ
・知的財産
・財務
7、キーアクテビティ(Key Activities) ●ビジネスモデルが機能するよう、組織が取り組まなければならない活動 →「作ること」 →「売ること」 →「サポート」 ●私たちは仕事を作業内容、すなわちキーアクテビティの観点から考えがちですが、重要なのは、アクティビティからもたらされる「価値」です 顧客が組織を選ぶときは、業務そのものよりも、顧客が受け取ることになる「価値」で選ぶのです。
8、キーパートナー(Key Partners)
●外部に委託(アウトソース)される活動や、外部から調達される資源(リソース)
●キーパートナーとのネットワークが、ビジネスモデルを効果的に機能させる
→「作ること」
→「買うこと」
→「共有すること」
9、コスト(Costs)
●キーリソースを調達し、キーアクテビティを行い、キーパートナーと働くために支払うコスト
→キーリソースを手に入れ、キーアクティビティを行い、キーパートナーに支払う、その全てにコストがかかる
●「拡張性」
→拡張性がある状況とは、需要が増えた際でも、事業は効率的に対応できるということ。
→増えた顧客に対して無理をお願いしたり、品質を落としたりすることなく、対応できるということ
→顧客が1人増えるたびに発生するコストが、それ前と同程度だったり上がったりすることなく、逆に下がっていく
→拡張性のあるビジネスは、拡張性のないビジネスより魅力
パーソナル・キャンバス〜あなた自身のビジネスモデルを描き出す ビジネスモデルYOU〜
組織のビジネスモデルとの違い ●キーリソースはあなた自身になる →あなた自身の興味、スキル、能力、個性(働きやすくするものを持っているなど)、財産など ●ストレス、満足度などの、数値化できないコストや報酬も考慮していく
パーソナルキャンバスを描いてみよう
キーリソース
●あなたはどんなヒト?どんな財産がある? ①関心 →心からワクワクすること⇨仕事に対する満足度を決める ②能力・スキル →能力:その人の生まれ持っている才能。努力しなくても簡単にできてしまうこと →スキル:学ぶことによって得た才能 例:「私はリワークに関することをしたいです」 ③個性 →あなた自身(少なくとも現時点で)を形作っているもの ・感情が豊か、勤勉、社交的、物静か、落ち着いている、思慮深い、エネルギッシュ、几帳面など ④その他あなたが持っているもの:財産(リソース)強み →無形の資産 ・知識、経験、仕事上の評価、個人的・専門的人脈、出版物、知的財産 →有形の資産 ・あなた個人が所有し、仕事に要するもの、または仕事に使用可能なもの
この部分を落とし込むことは自分自身を知る作業として、とても重要です。チャネル(2)につながり、転職時にも使えます。
キーアクティビティ
●あなたならではの、大事な仕事や取り組みは? ●あなたが普段の仕事上でこなすべき大事な業務(タスク)を書き出す →顧客の役に立つために行う、体や頭を使った活動 ・それを実行することで生じる「与える価値」とは異なる *ここがポイント。ただ活動しているだけだとコストがかかるだけ。 →本当に重要な活動を書き出す ・自分の仕事を他と差別化する、あなたならではのタスク ●キーリソースの力で自ずと決まってくる →あなたが今すること(キーアクテビティ)はあなた自身の姿(キーリソース)から自然に生じる。
顧客
●誰の役に立ちたい?誰のためになりたい? →顧客とは、価値を受け取り、あなたにお金を払ってくれる人 (ある顧客は価値を無料で受け取り、他の顧客がその分を補ってくれる) →個人のビジネスモデルでは、職場の人を含めて考える ・仕事であなたを頼りにしている人たち ・あなたの収入に直接的な影響を持つ人たち(上司、監督者など)を入れる ・仕事の成果を、日頃報告している人 ・職場で誰の役に立っているか →属している組織の関係者 ・どのような顧客があなたの会社のサービスや商品を購入し、使っているか? ・直接関係がなくても、彼らを顧客と考えて差し支えない →組織にとってのキーパートナー →あなたの職場が関係しているもっと大きなコミュニティ ・近隣の住民、市民全体、同業者のグループ、専門家のグループ
与える価値
与える価値でお金をもらえるから、ここは重要 ●どう役に立ちたい?どうためになりたい? →あなたは顧客のどんなニーズが満たされるのに役立っているか →キャリアを考える上で、最も重要なコンセプト 「顧客はどんなニーズを満たすために、自分を雇っているのか」 「その仕事の結果として顧客はどんな価値を得ているのか」 *休職しないように働けるような状態になること、どのようなことをしないとならないのか
チャネル(1)
●どう知らせる?どう届ける? ●5つの段階「マーケティングプロセス」 1、顧客はあなたが何か役に立っていることをどのように認知する? 2、顧客はあなたのサービスを、購入するかどうか、どのように決定する? 3、顧客はあなたのサービスを、どのように購入する? 4、顧客が購入したものを、あなたはどう届ける? 5、顧客が満足するアフターサービスをあなたはどのように行う? ●チャネル →顧客が購入したものを届けるチャネル ・レポートを提出する、顧客に話す、アップロードする、プレゼンテーションをおこなう、車を使って製品を届ける →どのようにして見込み客が、あなたの存在とあなたの与える価値を認知するか ・口コミ、ウェブサイト、ブログ、記事や講演、セールスの電話、Eメール、広告
チャネル(2)
転職する時、キャリアチェンジする時、最も重要になる ●なぜチャネルが、パーソナル・ビジネスモデルで重要か 1、「どう役に立つか」を明確にしなければ 「どう役に立つか」をを伝えることはできず、 2、「どう役に立つか」を伝えなければ 「どう役に立つか」を売ることはできず 3、「どう役に立つか」を売らなければ 「どう役に立つか」で報酬を得ることができないから *たくさん資格を持っていても、チャネルがうまくいかないと、次に繋がらない *軸(~年間働いていた、働いていた経験もリソースになる。体験もキーリソースになる) *キーリソースがあり、アクテビティをしていて、こんな価値を提供できるよと伝える
顧客との関係
●どう顧客と関わり、接する? →対面でサービス?Eメールで文章のやりとり? →一度きりのサービス?継続性のあるサービス? →より多くの新規顧客を集めるモデル?既存顧客を維持するモデル?
キーパートナー
●鍵となる協力者たちは誰? →あなたが要求されているニーズをうまく満たすのを専門家として支えてくれる人たち →モチベーション、アドバイス、成長の機会を与えてくれる →作業を完遂するために必要なリソースを提供してくれる ●例 ・同僚、メンター、専門家仲間、家族や友達、アドバイザー、医者
報酬
どんな人生にしていくかが密接になる
●何を手に入れる?
●収入源を書き出してみる
→給与、契約に基づく報酬、ストックオプション、ロイヤリティ
→福利厚生
健康保険、退職金、研修補助
→数値化できないソフト面
仕事の満足度、周囲からの評価・社会貢献性
コスト
●何を費やす? →仕事を行うために、あなたが費やしているもの ・時間、エネルギー、お金 →ハードコスト:実際に現金の支払いが生じる費用 ・トレーニングや講習の費用、定期購読費 ・通勤、出張費、交際費 ・車両、各種機器、特殊な衣類 ・インターネット関連費、通信費、交通費、光熱費 →ストレスや不満 ・「キーアクティビティ」からもたらされるもの ・「キーパートナー」との関係から生じる
パーソナル・キャンパスを見直す
●気づいたことは?
→満足なところ
→不満なところ、しっくりこないところ
→はっきりしないところ
→改善したいところ
顧客と与える価値を押さえておくとメンタルヘルスも強くなります。この2つがズレていると悪化してしまいます。キーアクティビティと与える価値の焦点が定まっていないと仕事をしていてもぼやけた状態になります。
最後に
今回の単元は、私もまだ解釈が不十分な部分もあります。自分の生き方や仕事の仕方を見直す時に自分の可能性を再確認でき、仕事を作る際は9つのポイントを見出していく心強いツールです。
復職時に大切なのはキーアクティビティ、顧客、与える価値を見直してみるといいと私はリワークで受けていて感じました。
転職時に大切なのはキーリソース、与える価値、チャネル(2)、報酬を考えてみると転職時の軸が見えてくると思います。
この記事が何かのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
参考文献 「ビジネスモデルYOU」ティム・クラーク著 アレックス・オスターワイダー&イブ・ビニュール共著 神田昌典訳 翔泳社
コメント