こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害になり休職、復職を経て、週末は借りている畑の世話をしながら現在も同じ業界で働いている30代です。
今回はリワーク(復職支援)へ安定して通い、同時に行っていたビジネストレーニングを受けた際に教えてもらったことを書きたいと思います。複数回に分けて書き出すと思います。
ビジネストレーニングとは
直訳すると仕事の訓練ですね。
私が通っていたクリニック、リワークでは職場へ復帰する準備という意味合いで作られていました。クリニックでは主治医やカウンセラー、リワークでは臨床心理士や保健師、ビジネストレーニングではビジネストレーナーという方々がサポートをしてくれました。今思うとトレーナーはコーチングや企業講師もやっている方なんだろうなと思いました。カウンセリングと同様に1対1でトレーニングを受けました。
今までリラックスして自分の気持ちを話したり、気持ちが解れてきたリワーク仲間と自己との向き合いをしてきた中、トレーナーから名刺を渡されて「いよいよ職場へ復帰する段階なんだ」と気持ちがピッと正された記憶が今も覚えています。
1つ前の記事はこちらです。
価値観を意図的につくる
ビジネストレーニング(1)の客体化の欄で「人の価値観はその人の経験と知識で作られており、同じ出来事や物を見ても、捉え方が異なる」という内容を紹介しました。
そこで、新しい店や新しい道を通ってみようというワークの紹介もしました。
お店でも様々なジャンルがあります。賑やかな店、静かな店、洗練された店、懐かしさのある店。
お店1つをとっても、その場所は見た目や客層で構成されています。同じような価値観のものが集まっていたり、同じような価値観の人が訪れます。
そのため、同じような店に入ることは慣れていますし、習慣として抵抗なく入れます。
しかし、新しい店に入ることは見た目も客層もぐんと異なるので、意図的に行わないと新しい店には入りません。
そこで1つ、新しい取り組みをミッションとしてトレーナーから伝えられました。
「わかりました」→「やってみます」に言い換える
上司や先輩に仕事の依頼をされたり、わかったかどうか尋ねられた時はなんて答えていたか聞かれました。
私はほぼ「わかりました」と答えていました。
それを「はい、やってみます」に変えてみてというミッションでした。何故か。
「わかりました」には段階がある
1、知らない | 知識 |
2、知る | 知識 |
3、(実践する) | |
4、分かる、判る(事実がはっきりつく、判断がつく) | 経験 |
5、解った(筋道まで立てて結果がわかる、理解まで深まる) | 経験 |
1~2は「知識」で知っている、4~5は「経験」で知っているに分けられます。
この「わかりました」の返答は人によっては1~5まで理解していると捉えられることが多いです。
「知っているけれど実践したことがない」「知っているけれど何故それをやるかまで理解していない」
この違いで人とのすれ違いや摩擦が起こっていると私は感じます。
「やってみます」と伝えておくことで「やってみましたが、ここからわかりません」と伝えることができるし、相手もその人はどの部分までの理解度なのか知ることができます。
意識を「無意識」にもっていく
このミッションをするにあたって、意識から無意識に持っていく方法を教えられました。
ちょうど平昌オリンピックの時期でスピードスケートの女子団体や女子500mが金メダルを獲った時期でした。アスリートは日々の練習を意識的に繰り返し行うことで、習慣化にしていきます。習慣化した状態(無意識状態)で本番にもっていっているとのことです。
これを私たち日常生活でも使えるのだとのことでした。
新しいことをするのには意図的に行うことで向かえる。
ということは身に着けるためには意図的に「やってみます」を口に出していくことで、無意識に「やってみます」の返答が身についてくるとのことです。
加えて、今までのパターンでやっていたことも変えることが大事と伝えられました。
私は新しいことをするのに今までのパターンだと「最初からうまくやろうとする傾向」でした。休職しているということは今までの仕事パターンでうまくいかなかったので、パターンを変えていく必要があるというサインでもあるのです。
私の場合は「うまくできなかったとしてもいい、意図的に行うことが大切」と心をセットすることにしました。
ビジネストレーニングでも声に出して「やってみますという答え方をやってみます」と返答するところから始まりました。
「わかりました」に変えてみて
復職してから「わかりました」が口に出ることもありましたが「意図的に行うこと」「今までのパターンがダメだったから変えていくこと」を頭に入れて毎日挑みました。
復職したての当時は「ここまでできる?」と聞かれることが多かったので、「わか…やってみます」という返答をたくさんトライ&エラーをする機会がありました。
「わかりました」「わかった」は仕事でも日常でも挨拶のように常に飛び交っている言葉なので、染みついていて初めは変化しにくく、すぐに戻ると思います。
そこでも「あぁ!言えなかった、わかりましたって言ってはいけない」とは考えず
「言えなかったって気づいたことがすごい!次やってみよう」と自分を否定せず認めていきます。
今では意図的に返答していた言葉も今は「やってみます」と答えることが苦ではなくなり習慣になりました。ですが、たまにポロッと「わかりました」と言う時もあります。
期間で表せば、約1年くらいで定着しました。それだけ「価値観を意図的につくる」「意識を無意識にもっていく」ことは時間をかけて得られていきます。
この「わかりました」を「やってみます」に言い換えてみることは、リワークで卒業生として登壇した時にもお伝えし、リワーク生にも「自分も使ってみようと思った」「なるほどと思った」と評判があった内容でした。
最後に
特に新しい仕事に入った時、春から新しく社会に出る人たちに使ってもらいたい言葉「やってみます」です。ご自身が納得できる内容でしたらやってみてもらえると嬉しいです。
こちらの記事でも書いています。
この記事が何かのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
コメント