エゴグラムも変わっていく

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リワーク(復職支援)での学び

こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害になり休職、復職を経て、週末は借りている畑の世話をしながら現在も同じ業界で働いている30代です。

今回は、エゴグラムについて「あぁ、少し変わったんだな」と感じたことをお伝えしようと思います。

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エゴグラムとは

①個人の性格に潜む力。②性格の色々な状態を移動するエネルギー。

この2つの面から性格を描写し、行動を分析していく「機能分析」の方法です。ここで自我状態の構造について書いていきます。すべての人に3つの自我状態が備わっています。

「P」:「親」の自我状態。親や親的役割の人を模倣した行動、思考、感情のことを言います。

「A」:「成人(大人)」の自我状態。〈今・ここ〉での直接の反応としての行動、思考、感情のことを言います。

「C」:「子ども」の自我状態。子供時代の反復としての行動、思考、感情のことを言います。

・「TA TODAY 最新・交流分析入門」イアン・スチュアート、ヴァン・ジョインズ 実務教育出版
・「交流分析入門」桂戴作、杉田峰康、白井幸子 チーム医療
・「交流分析とエゴグラム」新里里春、水野正憲、桂戴作、杉田峰康 チーム医療

「P」「A」「C」を少し詳しく

〈参考画像〉https://www.itmedia.co.jp/im/articles/1006/29/news082.html

更に「P」:「親」の自我状態と「C」:「子ども」の自我状態は2つに分類されます。

「CP:Controlling Parent」支配的な親。

子供の頃、両親に「〇〇しなさい」と言われた思い出や経験、皆さんありませんか。私はその場面が母親から多かったです。その時の親と同じような役割を演じている時は「支配的な親」の自我状態にいることを表しています。

CPが強すぎると支配的な態度、命令口調、褒めるよりも責める傾向が出てきます。反対になさすぎると、社会的なルールが身についていない状態になります。社会的ルールの基礎となる部分です。

「NP:Nurturing Parent」養育的な親。

子供の頃、怪我や病気をした時に世話をしてくれた、元気のない時に心配してくれた、そんな経験がある方もいると思います。私の場合は母親がめちゃくちゃ心配症です。その時の親と同じような行動を演じている時は「養育的な親」の自我状態にいることを表しています。

親切、思いやり、寛容な態度です。とがめるよりも褒める、罰するより許すという生き方です。NPが強すぎると「過保護」になっていきます。

「FC:Free Child」自由な子供。

子供時代、親の期待に応えていたわけでも、反抗していたわけでもなく、自分が望むように行動していた時も皆さんあったと思います。私は物心ついた時から「自由な子供」の部分をあまり感じてなかったなと振り返ると思います。大人になってもこの状態を感じている時は「自由な子供」の自我状態にいることを表しています。

ここはその人の性格の中で最も生来的な部分です。自発的で創造性の源です。一般的に高い方が望ましいと言われています。

「AC:Adapted Child」順応した子供。

子供時代、両親やそこに近い大人たちの要求に応え、順応したことがたくさんあったと思います。例えば「〇〇くんはわがままだけど、あなたはおとなしくて偉いね」みたいなやつです。大人になっても「両親が何というか…」なんて親の期待に沿おうとして、子供心に決断したのと同じような行動をとっている。そんな時は「順応した子供」の自我状態にいるのです。

自分の本当の気持ちを抑えて、いやなことを嫌と言えない、良い子的に振る舞う、簡単に妥協する、自発性に欠ける、自然な感情を出さないという状態です。私はかなりこのポジション当てはまるなと思っていました。

最後に「A:Adult」成人。

大人としての全ての能力を使って、周りで起こっている出来事に対して〈今・ここ〉での反応として考える、振る舞う、感じている時は「成人」の自我状態にいることを表しています。物事を冷静に判断し、それに基づいて行動する部分です。感情を排除し、事実中心に動きます。

Aが強くなると評論家タイプや感情の乏しい機械人間の状態に近くなります。

〈参考文献〉
・「TA TODAY 最新・交流分析入門」イアン・スチュアート、ヴァン・ジョインズ 実務教育出版
・「交流分析入門」桂戴作、杉田峰康、白井幸子 チーム医療
・「交流分析とエゴグラム」新里里春、水野正憲、桂戴作、杉田峰康 チーム医療



エゴグラムをリワークでやってみて

この5つの自我状態を自分はどんなバランスで持っているかを調べるのが「エゴグラム」です。

私はリワークで分析したところ、NPが爆発的に高く、次にCPとACが高かったです。一番低かったのがFCでした。

一度休職した私の場合

「NPを認識するAを高めるとバランスがとれて、バーンアウト(燃え尽き症候群)を起こしにくくなる。Aをバランスよく使うことが大事」と当時のリワークスタッフに教えてもらいました。

そのため、復帰に向けてAとFCを高めるための取り組みや言葉の使い方を紙にまとめて日々過ごしました。

すると、3年越しにはかってみると「Aが少し高まり、CPとACがぐーっと下がる」結果になっていました。

私はACの値が気になっていて、人の目を気にしたり自分の気持ちを押し殺すことが普通、悪い方に考える状態も普通なんだと思っていたため、ここは「普通だけど変えたい」とリワーク中に感じていました。

FCを高める取り組みをしたことで、FCの値は変わりませんでしたが、ACが低くなったため、今は自分の気持ちに正直になることに抵抗なく過ごすことが出来ています。

最後に

このエゴグラムは「この形がいい」というものはありません。1人1人、自己実現がより出来るあり方がむしろ大事になります。

ざっくりとですが、人って変われるんだなぁとじーんと感じた出来事でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。お気に召していただけたら幸いです。

また次の記事でお会いしましょう。

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