えげつない感情に向き合う

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復職の経験談

こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験し、転職をしました。飄々と軽々と過ごせるような適応障害との暮らし方や気づきをお届けします。

休職前ですね、メンタルヘルスをどんどん損ねていく中自分に失望し、責めまくった出来事を3つお伝えします。

本当に、頭が正常でないんだなと振り返ると思えました。振り返るとじわじわと思い出し、またあの状況にはなりたくないなとお灸を据えるきっかけになる出来事です。

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盗みたい

適応障害と診断を受けた最初の病院での待合室でのことでした。

自分が働けなくなり、仕事に戻れるのかも分からない時に、窓の外を歩く人々の姿を見ていました。確か、1月か2月だったので、コートを着てカバンを持って颯爽と歩く人たちが目に映りました。

黒い鞄だな、トートバックだな、革製品の鞄だなと目に映っていました。

待合室に目を向けると診察が終わった人が鞄に何かをしまいながらソファーに向かう姿が見えました。私は次の瞬間

「あぁ、こうやって人は財布を盗みたくなるのか」と息をするように頭に過りました。

当時はキャッシュレス決済の時代ではなく、財布からカードや現金を出す時代でした。財布は大体の人がカバンやズボンのポケットに入れていますね。

私は「盗みたくなるのか」と過った瞬間に自分に驚きと侮蔑を覚えました。

当時パートナーは働けない時期が多く、貯金も目減りしていき、自分も休職をし働けなくなった。お金はどうしようと漠然と頭にあったんだと思います。

「あぁ、私、盗みたくなったのか。こんな風に思うようになっちゃったのか」

と無音の待合室で何の表情も変えないまま、頭の中でただただ自分に落胆しました

私は「お金ってどうやって貯まるのかな」なんて言葉にしていたことがあったと第3者から後日聞いたのですが、全く記憶にありません。

私よりももっと辛い状況の人もいると思うので、こんなの序の口な状況かと思いますが、盗みという犯罪に手を染めたくなる瞬間を体験し、誰でも起こり得そうなんだなと悟った瞬間でもありました。

夢の中くらい何でもいい

盗みたいと思った出来事より2ヶ月前のことでした。睡眠も短くなったり浅くなる中、パートナー以外の人とお出かけし、楽しんでいる夢をみました。

私は明晰夢(夢を夢だと判断できる夢)を時々見るので「夢の中の出来事だから大丈夫」と気がつけることがよくありました。年末も「これ夢だ」と気がついて、ピンチな場面で無理やり目を覚まして回避したこともありました。

この時の夢もそうでした。楽しい夢だなと思いつつ、こりゃ夢だなとも気づいている。その瞬間に

「どうせ夢だ。夢の中くらい、いいだろう」

と頭に過り、自分を「は?」と咎めた瞬間に目を覚ましていました。

目覚めた頭は、真っ白な状態で「今、私なんて考えた?」とパートナーに対して最低なこと思った、酷い奴だと一気に頭を覆いました。

夢の中って本音や本心が出てくるという、夢なら何でもいい、誰でもいいなんて思っていたんだ、それだけ心が離れているんだと頭がいっぱいになり自分に失望しました。



友達を売ってしまったと思った

パートナーが異業種の仕事に勤めることになった時でした。人からの紹介でしたが、私は怖いなと思う人からの紹介でした。

いつの間にかパートナーは、紹介してくれた人に何かお礼をするという約束をしていたと話してきました。紹介してくれた人は独身でパートナーがいないので、誰か紹介してくれないかと、例えばAさん。と私の友達を名指ししてきました。

私は何言っているのだと断りました。見返り?私の友達は商品か?自分で約束をしたなら自分の人脈で紹介できないのか。

電話をしてとパートナーは食い下がりませんでした。全く譲らないパートナーに疑問を持ちました。仕事を紹介する代わりの取り引きだったのだと今は思います。

引き下がらないパートナーに折れ、私は苦渋の決断でメールだけしました。

「気が進まないと思うから断って!」と私はメールを送ってしまいました。

メールをしてしまった事実に、「私は大切な友達を売ってしまった」と本当に本当に後悔しました。

パートナーはご機嫌でした。紹介者と私の友達は関わることはありませんでした。怖いことが起こるのではという未来がなくなり、恐怖から解放された瞬間でした。


パートナーと関係解消を決めた後、友達へこの話も正直に伝えました。本当に最低なことをした、断ってもらえて本当によかった、このことは許さないでいいと伝えました。最低なことをした私は、今回で友達との関係が終わるのだという決心で言いました。しかし、

その子は私が辛い思いであったことを受け止めてくれ、私の手を包みながら
「なんかね、あの時気が全然進まなかったんだよね。前にもこういうことあったから」
とさらりと伝えてくれました。

私は2回目の恐怖から解放された瞬間で今でも覚えています。ありがたいことに、その子とは今も変わらずに関係を続けられています。

最後に

こんな出来事があって、メンタルヘルスを損ねると本当に頭が正常でなくなるんだなと思い知らされました。こんな頭になる前に、こんな判断をする前に、いつもと違う自分だな、鬱々している時間が増えているな、そんな風に思えるようでしたら、身近な人には話せないこともあると思うので、心療内科へ受診してほしいです。

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この記事が、自分自身を認められるきっかけのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。

コメント

  1. ワシリー より:

    こんにちは。いつもブログを拝見しております。
    >「メンタルヘルスを損ねると本当に頭が正常でなくなるんだなと思い知らされました。」

    これは本当にあるあるですね。
    そして「なんでこんなことをしてしまった(考えてしまった)のだろうか」と後悔して自責思考のループに入ってしまうのですよね(;’∀’)

    私はメンタルヘルスを損ねると「些細なことでイライラして、家族にイライラをぶつけてしまう」ことが多いです。
    あとでめっちゃ後悔して、謝り倒します。
    最近は家でイライラしたら、外を散歩したりジョギングしてコーピングをしてます。

    これからも、更新を楽しみにしております。

    • ヒョーかる より:

      ワシリーさん
      ブログも閲覧いただき、あるあるとのコメントありがとうございます。
      メンタルヘルスを損ねるとイライラを、とのこと。状態がいつもと違うというサインだなと私も思います。
      場所を変えたり動くことでのコーピング、効果もあり大切ですよね。
      更新のこと感謝いたします。気長に見守っていただけたらと思います。

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