「双極性障害Ⅱ型の疑い」とカルテに書かれて、気にかけたこと

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復職の経験談

こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験しています。飄々と軽々と過ごせるような適応障害との暮らし方や気づきをお届けします。

今回は、復職書類を書いてもらう際、主治医とのやりとりであった出来事とそこから気にかけたことを書いていきたいと思います。

今回で100記事目になります。頑張りましたと自分で褒めたいと思います。

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私と主治医の数分のやりとり

復職支援に通い、いよいよ復職に必要な書類を主治医に書いてもらう診察の日でした。

「リワークどう?順調?」そんな主治医の問いかけから、診察は始まったと思います。リワークでの学びを日常生活でも取り入れて試行錯誤していて、睡眠も継続して整っている内容を話したと思います。

その後、私は、職場から受け取った書類を主治医に見せながら、復職に必要な書類の記載をお願いしたいことを話しました。

主治医から「どうやって書けばいいの?」と問いかけられました。ここから、私と主治医のチグハグなやりとりが徐々に始まりました。

ヒョ「先生にこの部分を書いてもらいたいんです」

医「なんて書けばいい?」

ヒョ「えと、ここに復職に必要な内容を」

医「どうやって持っていくの?」

ヒョ「え!先生に書いてもらったら、職場に持っていって」

と、私は質問に対して「うまく伝わっていない」と思い混乱と焦りから、書類を先生の方向から架空の職場がある方向へ、ぐいっと書類を持っていくように身振り手振りつきで説明していました。その様子を見て主治医は

医「そんな大袈裟に渡すの?そんな大きく動かなくても、渡せるよね(笑)」と私のありのままを明るい声でシビアに伝えました。そして、カタカタとPCで何かを入力していました。

漫画かと思うくらい、目と口をカッ開いた記憶

ヒョ「……?……!?」

私は先生の言葉の意味を混乱しながら理解しようとしましたが、カルテの文字を見て思わず目を見開き、画面へ前のめりになっていました。そこには

「双極性障害Ⅱ型の疑いあり」と書いてあるんです

主治医は何かを説明しながら私に話しかけていましたが、私の耳には全く声が届いていませんでした。目と口をカッ開いている私の様子を主治医は見て

医「あ、疑いだからね。びっくりさせちゃったね」

その後に、消えることもあるから、とか直ることもあるから、みたいなこと言っていた気がしますが記憶が朧げです。

画面の文字を見ながら、漫画のように

「えぇぇぇ!適応障害+双極性障害ぃぃぃ?(疑い)」

と表情に表していたことを強烈に覚えています。


実は、周りのスタッフから主治医は「ADHDじゃないかと思うんだよね?」とも言われていた先生でした。福祉業界の知識と経験により、私は「注意欠陥多動性障害?(現:注意欠如・多動症とも言います)ああもう!しょうがねぇなぁ!(怒)」って感じでした。

今、このやりとりを思い出しながら書いているのですが、おかしくて笑えてきて仕方がありません。まず、私が主治医の質問に、主治医が求める回答ができていないので、こりゃチグハグになるよねと。そして、今思うと復職面談で受け答えが出来るかのプレ面談だったんじゃないかな、と振り返りました。笑えるまでになったのは、強くなったなと自分を褒めたいです(笑)。



双極性障害Ⅱ型ってなんだろう?

帰りの電車内で、ショックはショックの疲れた気持ちの中「双極性障害Ⅱ型」とスマホで調べていました。ショックを抱えながら調べるのえらいですね、私。

その時に覚えている、私が知った内容は

「双極性障害はⅠ型とⅡ型があり、躁と鬱状態の振れ幅が大きいか小さいかの違いがまずあること」

「Ⅰ型は社会生活に支障があるので、振れ幅を薬物治療で緩やかにしていく。Ⅱ型は社会生活に大きな支障は表立ってあまり出ないため、抱えながら社会生活をしている人が多い。」

まず、ここで少し「ほう、社会生活にはあまり支障がなく、この日常に溶け込んでいる人が多いのか」と納得しました。さらに納得する文字がありました。

「季節性のうつと見分けがつきにくい」でした。

私は、秋冬時期になると好きな音楽が煩わしくて聴けなかったり、人に会いたくなかったり、気分がよく落ちていたこと、なんか調子悪いな、と高校生頃からありました。そうなんだ…これ当てはまるんだよな、と思いました。

裏付ける文章を引用します。

実は季節型うつ病は他の病状との見分けがつきにくいことも
季節型のうつ病は、年間の季節の変動に応じて、周期的な抑うつ症状を呈することが特徴的ですが、実は双極性障害(躁うつ病)の躁鬱症状の変動にもあるⅡ型の双極性障害の症状とも見分けがつきにくいことが多い為に、ご自身の判断ではなく、心療内科・メンタルクリニック、精神科などの医療機関でお早目のご相談がおすすめです。

参照:ひだまりこころクリニック
心療内科ブログ|あま市のメンタルクリニック ひだまりこころクリニック
あま市・甚目寺の心療内科・老年心療内科・精神科 ひだまりこころクリニックが更新する心療内科に関するブログです。心の病気の症状や治療についてお伝えしていきます。
季節型うつ病について/
躁状態では自身としては万能感で好調な気分を感じ、自信やエネルギーがみなぎってきます。毎日短時間の睡眠でも元気に過ごし、暇に過ごす時間なく目的に向かって活発に行動します。良いことばかりのようにも思えますが、気分が不安定で些細なことで怒り出したり、無謀なローンを組んだり、破天荒にも見える逸脱した行動が増えます。その結果、どこかのタイミングで取り返しのつかないことをしてしまい、うつ状態に至ることが少なくありません。

うつ状態では、気分の落ち込みや意欲の低下などうつ病と似たような症状が出現します。ただし躁うつ病のうつ状態では、うつ病の方とは異なり、過食、過眠、イライラなどの症状が出やすいと言われています。

この二つの状態がはっきりと存在するのが双極性障害Ⅰ型であり、躁状態が明確に現れず軽度にとどまる(軽躁状態)のが双極性障害Ⅱ型です。毎年秋から冬にかけてうつ症状を繰り返す方は季節性うつ病と呼ばれますが、それも躁うつ病の亜型とされています。

参照:板橋駅前こころのクリニック
板橋駅前こころのクリニック[心療内科/精神科]|北区/西巣鴨/十条/赤羽/戸田/大山/練馬/池袋/ときわ台/志村/高島平
ホーム|東京都北区(板橋駅)の心療内科・精神科なら板橋駅前こころのクリニック。 板橋区をはじめ、北区、板橋、新板橋、下板橋、西巣鴨、十条、赤羽、戸田、大山、練馬、池袋、ときわ台、志村、高島平、西巣鴨からのアクセスが良く、大変便利です。 うつ病・パニック障害・パニック障害・認知症・統合失調症・発達障害・ADHD・自閉症ス...
躁うつ病(双極性障害)/

亜型…型の下位に位置する分類群。 サブタイプ。です。

この情報を知って、私は残念な気持ちより、すごく納得ができたんです。

「秋冬に鬱々するのなんだろう?」と「わからない、わからない」状態よりは、理由がはっきりした安心感と嬉しさの方が大きく「よかった」と心に残りました。

私が気をつけるようになったこと

  • 秋冬に落ちることがわかったから、そういうものが私の特徴だと認める。
  • 秋冬に落ちることがわかったから、大きな変化や決断をしたがるかもしれないと予測する。
  • 秋冬に落ちることがわかったから、大きな仕事はしない、大きな変化は別の時期にすると計画する。

実際、転職活動は秋冬だと小さいことからうまくいかないことが多かったため、避けるようにしました。どうしても1月~3月は、会社の年度切り替えに向けて人事異動や求人が動きます。ですが、情報は見たり動くことはするけれど、決断はより慎重になりました。

そして、仕事は季節関係なく大きな仕事はあります。大きな仕事もある中で、特に秋冬はエンジンをかけないことを意識して実行しました。「エンジンをかけなくても、できる」という姿勢です。とてもやりやすかったです。

最後に

当時はびっくりした内容なのですが、日常生活でそのような方もいること。「普通ってなんだろう?」と思える心持ちでいられるようになったこと。むしろ、知って安心感を得て、認められている自分がいること。これが揃って、ありがたい出来事だったかもなと思えることでした。

「普通ってなんだろう?」はこちらでも書いています。

自分の特徴を知ることで、生きにくいこともあるかもしれません。ですが、知ることで自分のご機嫌を作ってあげられるようになれば、楽に生きられる場面もあるんじゃないかな?と思うのです。

この記事が、自分自身を認められるきっかけのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。

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