こんにちは、ヒョーかるです。私は福祉業界で適応障害や休職、復職を経験しています。飄々と軽々と過ごせるような適応障害との暮らし方や気づきをお届けします。
今回は、私が適応障害と周りに伝えてどうだったかについて書いていきたいと思います。
適応障害と言うかどうか
周りにカミングアウトするかですが、私は言いました。家族や親友、職場で伝えた方が業務上しやすい人たちに伝えました。伝えてよかったと私は思っています。
適応障害の原因1位の人間関係、次に多い職場環境。
自分の発症原因が人間関係や職場環境だと、伝えておく方が自分にも相手にも無理のない関係を作れるかなと私は思います。
家族や親友の場合
家族、配偶者、恋人、親友は対人関係療法で言うと「重要な他者」と言う領域にあたります。自分に1番影響がある人間関係なので、伝えておく方がメンタルヘルスケアとしても大切だと私は思います。
ですが、ここは関係性の深さや相手の性格や気質もあるため、一概に全てのパターンに当てはまるとは言い切れません。私も伝えたことで心配性の人には、より不安を与えました。そんな場合、自分が日々穏やかに過ごしている様子を見せていくことで和らいだところがあります。
職場の場合
伝えておくと定期的に体調の確認の声かけをしてもらい、私も自分のことを隠さず、率直に伝える経験になりました。
以前でしたら「大丈夫です」で終わっていたと思います。また、頑張りすぎている時は気がついてくれる同僚もいました。本当にありがたかったです。
周囲からの声かけは、自分では気がつけなかったエネルギー配分を振り返ることができ、自分にブレーキをかけることができました。
転職時、再就職時
転職活動をしている時は「既往歴の適応障害、伝えるか…」どうしようか一度考え、伝えた方が良いと決めました。
労働安全衛生法より、企業や事業所は職場環境や相談窓口を整える努めがあります。しかし、社員の対応がわからない職場の方が多いです。
伝えておくと、転職先や就職先は従業員に対して整備できているかがわかります。
私の場合は面接側より「また同じようになったらどうされますか?」と質問してもらえたり、私からは「そのような(メンタルヘルスを損なった)従業員がいるか、いた場合、どんな対応をするのか」とこちらから話題に触れることができました。
実際、転職活動時の面接で休職と復職経験があることを伝えてみました。そこで分かったことは
「何が原因で休職と復職をしたのか自分で理解していること」そして「同じような状況になったら対処できるのかを説明」できれば受け入れてくれる場所はゼロではなかったということです。
いくつか受けた中で、内定をもらえたところがありました。受け入れてもらえないと思っていたので、本当にびっくりしました。全ての会社に当てはまるわけではないと思いますが、この経験は一筋の希望が見えた出来事でした。
伝えたことで変わったこと
適応障害や休職、復職の経験を経ていると伝えたことで「ヒョーかるさん、私の周りの人でね」と同じような経験で悩んでいる人のことを話してもらえたり、喪失経験で「引きこもってしまった人がいて」と相談をされたり、「実は…」という相談を受けることもありました。また、仕事でメンタルヘルスを損なった人物に対し「私たちだと聞きにくいけど、ヒョーかるならわかっているから聞きやすいと思うんだよね」と少しだけ話を聴かせてもらう機会もありました。
また、出勤が難しくなった方へ勇気を持って、自分自身のことを伝えたことで「復帰している人もいるとわかって安心しました」と言ってくださる方もいました。
最後に
適応障害って日常生活に紛れている些細なこと、大きな出来事で引き起こされます。交通事故よりかかる確率は高いと経験者としては感じます。
きっかけになった出来事や場面(仕事、人間関係など)に向き合わないとならない時期もあります。「いつかは向き合わないと」と一番実感しているのは、罹っている本人なんですよね。私も今は身に染みて感じます。
ケアをしている家族や周囲の方々、「本人の気持ちが向くまで見守る」の理解はしてもらいたいけれど、全ては受け入れられないと思います。寄り添ってもらえる存在がいるとありがたいです。しかし「私には無理だな」と思ったら、無理に寄り添う必要もないと経験者の私は思います。
「こんな人もいるんだ」「こんな病気があるんだ」と知っておいてもらうだけでも、私は嬉しいです。
この記事が何かのお役に立てたら幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
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